カモメ : コカモメ Larus canus brachyrhynchus(カモメの北米産亜種) の可能性のある個体 
2003年2月15日茨城県波崎町  撮影・新條正志氏


(左) 大きさ、形態はコカモメよりカモメ(kamtschatschensis)のほうに近いように見える。嘴はそれほど小さくはないし、眼は大きくない。しかしコカモメの大きい個体の範囲内には入るかもしれない。
 
P8の黒色部と灰色部の間に白斑があることからは、コカモメの可能性が考えられる。ただP8にミラー状の白斑があるのはコカモメとしては変則的かもしれない。このようにP8に第3のミラーがある個体はカモメでは時々見るがコカモメでは北米の写真も含めて今までに見たことはない。しかし第3のミラーを持つコカモメがいる可能性も否定はできない。
 


※以前撮影したこの個体も上の個体同様、ミラーが3個でP8の黒色部と灰色部の間に小さな白斑があるパターンだが、その他に特にコカモメらしいところは見られなかった。 撮影・氏原

カモメ(kamtschatschensis)とコカモメ(brachyrhynchus)の繁殖分布はベーリング海峡で隔てられているものの、もちろんある程度互いに行き来があって中間個体が存在するという可能性も十分想像はできるので、このようなものが中間個体である可能性は考えられれる。しかし一方で両亜種内にももともとある程度の個体差・変異はあることも考えられる。このように外見上中間的特徴を持つ個体については、それが中間個体なのか、どちらかの変異個体なのか、といった点は外見からはなかなか判断しづらい場合がある。
 



右はミラーの3個あるカモメ



この第1回冬羽個体はかなりコカモメの可能性があるように思える。頭部から体下面の柔らかく一様な斑は特徴的。初列風切がかなり淡く白い縁取りがはっきりしてる。体が小さめで、嘴も小さい。全体に褪色していて白っぽくなっている。
 




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