最新・カモメ情報 2002.11.9 銚子漁港 M.Ujihara

風が強かったせいか、今期では初めてかなりまとまった数のカモメ類が続々と港に入って来ていた。いよいよ本格的なシーズンの到来という感じだが、実は今年はイワシがかなり不漁らしく、水揚げもあまり行われていなかったようなので、今日のカモメの多さはどうも風の影響の方が大きかったようだ。というわけでもしかすると今年は今後ハズレの日もけっこう多くなるかもしれない・・・。


▲ワシカモメ(左)とオオセグロカモメ(右)
ワシカモメは今期初認。第1回冬羽ばかりが3羽ほど見られた。オオセグロカモメ第1回冬羽の個体差は非常に激しく、色や模様がセグロカモメと紛らわしいものからワシカモメに似たものまでいろいろいて相当にややこしい。しかしいざ本当のワシカモメが現れると意外に判りやすいものだ。灰色味が強くてオオセグロカモメ以上に明暗のコントラストがなく、一見してとにかくべたーっと一様な感じがする。


▲▼モンゴルカモメ(キアシセグロカモメ) L.c? mongolicus
毎年識別に頭を悩まされるmongolicusだが、今日は非常に納得のいく個体に遇えた。韓国西海岸で越冬している個体の画像をハードディスクに沢山保存してしょっちゅう眺めているが、それらの個体によく見られる典型的な特徴を見事に兼ね備えていた。



モンゴルカモメ(キアシセグロカモメ)L.c? mongolicus 幼羽(左)とセグロカモメL.vegae(右)
この時期の銚子は真冬に比べ、幼羽・第1回冬羽個体が比較的多い昨年もそうだったが、mongolicus的な特徴を様々な程度に持った個体が多数見られ、はたしてどこまでをmongolicusと見なしていいやら判断がつきかねる状態だった。ホイグリンカモメ・セグロカモメの場合と異なり、一応知られている限りは互いに繁殖地は離れていて、交雑しているわけではない(?)ようなので、だとするならば単に両者とも個体差が激しく、それが入り混じっているために判りづらいのかもしれない。典型的なものはさほど難しくはないのだが・・・。



※カナダカモメもそろそろ現れてもよさそうなので、夕方まで探したが見つからなかった。10月28日に1羽初認したシロカモメは今日は見られず、シロカモメXセグロ?第1回冬羽1羽が見られた。ミツユビカモメは成鳥1羽のみ、カモメは5羽程度見かけた。前回よりセグロカモメ成鳥は非常に増えたが、なぜかオオセグロカモメは成鳥が減って第1回冬羽が目立つ。種類が出揃うまでにはあと1歩といったところか。