最新・カモメ情報 2002.11.3 酒匂川河口 M.Ujihara

先月中に比べウミネコとユリカモメが急激に増えており、今期未確認だったカモメの幼羽/第1回冬羽が5羽以上確認できた。昼頃から風が非常に強まり、朝方ほとんどいなかった大型カモメ類も多く入ってきた。今シーズンはこれまで大型カモメが非常に少い日が多かったが、今日は一転ここでは普段あまりないほどの数になった。全体に幼鳥が多めで、成鳥は少なめだった。
 

セグロカモメ L.vegae 幼羽/第1回冬羽



ホイグリンカモメ L.heuglini taimyrensis 幼羽/第1回冬羽
幼鳥はこの1羽のみ見られた。頭は小さめで、しばしばこのように三角形的に見える。上面各羽の羽縁は狭く、大雨覆は暗色。


▲▼キアシセグロカモメ(モンゴルカモメ) L.c? mongolicus 第1回冬羽
肩羽はほとんど換羽してしまっている。かなり白っぽい個体で、特に飛翔時に肉眼では風切や尾羽の黒帯を除いてほとんど真っ白に見えた。


▲後ろはオオセグロカモメ

▲左はオオセグロカモメ
 一旦上流に消えたが、その後魚を飲み込んで戻って来た。酒匂川は銚子に比べ、カモメ全体の数がさほど多くない割にはmongolicusに出会う確率が高いように感じる。繁殖地の南限でもある韓国では冬期も淡水(汽水?)域で比較的多く見られるようで、そういった環境の好みも幾分は関係しているのかもしれない?とも思える。ともかく酒匂川は東京近郊の河川の中では水も綺麗で魚がかなり豊富なようで、サギ類の数も非常に多く、ミサゴも常連になっている。


▲キアシセグロカモメ(モンゴルカモメ) L.c? mongolicus 幼羽→第1回冬羽
上の個体とほぼ同時に現れた。肩羽の上の方が換羽し始めている。

※今日はこれらのかなり典型的な2個体が見られたが、mongolicusの幼羽・第1回冬羽は大変個体差が大きいようで、かなりセグロカモメに似た個体もいる。またもちろんセグロカモメにも個体差はあるので、外見からはどちらとも言い難いような個体もしばしば見られる。


▲▼キアシセグロカモメ(モンゴルカモメ)L.c? mongolicus 成鳥冬羽と思われる個体。
 セグロカモメ(vegae)の平均よりかなり換羽が早く、初列風切の旧羽は既になくなっていて、静止時3枚の新羽が見えている。その割に頭の斑が少なく、遠目には白っぽく見える。この個体の嘴は比較的ストレートで長め、体つきはどっしりとしていて、初列風切は尾羽との位置関係から換羽が完成すると比較的長めになるように見える。個体差やオーバーラップが激しいのでそれぞれは参考程度と言えるが、mongolicusの大きめの個体(♂?)にはこういった傾向があるように感じる。



典型的セグロカモメ(vegae) 頭から胸まですっぽりと斑に覆われ、初列風切に数枚の旧羽を残している。



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