悪夢


知らない男がいる。
短く髪を切り、ラフな格好をした、大学生くらいの男だ。
「いや、素晴らしい。酒呑童子まで倒すとはね。さしずめ君は源頼光かな。」
喋っているのは誰だ……?
いや、違う。この声は、自分の声だ。
これは、あたしだ。

……

「私は嘘など吐かないよ。確か、獣人達に輪姦された後に、陰部から頭まで串刺しにされていたな。最
後まで君に助けを呼んでいたね。」
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れえええ
えええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

振り下ろされた爪が、あたしの身体に突き刺さる。
だが、痛みは感じない。当然だ。そのようには作られてないのだから。
ただ、してやったという満足感が、あたしの中に広がる。

……

私の今の気分は、上機嫌だと言える。
柏木耕一という、またとないサンプルを手に入れたのだ。
強靭な肉体を持つ鬼。実に興味深い。
これを使えば、柏木千鶴にリアルリアリティを味あわせる事が出来るだろう。
……ふむ、そうだ、いい事を考えついた……




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