(無題)
「ふぅ、みんな大丈夫かい?」
「ハァ、ハァ。なんとか」
男の子の方―確か住井君だったかな――はともかく
他の女の子二人は息も絶え絶えで喋ることも出来ないようだ。
「取りあえずここは安全みたいだし少し休憩しよう」
「………す、すみません。柏木さん」
美坂さんはそう言うとその場にへたりこんだ。
「えっと、立川さんだっけ?大丈夫?随分顔色悪そうだけど」
「だ、大丈夫です」
10分以上も走り通しだったからな、無理もないか。
「さてと、これからどうするかな」
俺は考え始めた。
千鶴さん達も無事だと良いけどな。
「耕一さん、ちょっといいですか?」
「ん?何だい?」
「これからのことですけど、建物を捜しませんか?」
「どういうことだい?」
「多分施設内に案内用端末があると思うんですよ。上手く行けば情報が得られると思います」
「なるほど」
「それにひょっとしたら外部に助けを呼べるかもしれませんし」
「じゃあ、一休みしたら建物を捜そう。いいかな?二人とも」
住井君と俺の話を聞いていた二人は息が切れて声を出せないので
クビを縦に振って賛成の意思を示した。
【耕一 住井 香里 郁美 休憩中】
|
|||
|
|