ここは竜の巣




「どうすんだよ」
「さぁ…?」
 俺の名前は北川潤。
「なんかやばい事に巻きこまれたよな?」
「どうやらそうらしいな」
 気はやさしくて力持ち。
「だいたいなんで俺と相沢2人きりなんだろうな?」
「俺達のクジ運が悪いだけだろ?」
 相沢と二人きりでモンスターパーク巡り! 最高!
「いや、現実逃避してどうする…。落ちつけ潤…。さっき見たドラゴンは滅茶苦茶格好良かったぞ」
「……」
 そう。ドラゴンを見てすぐにあのアナウンスだ。
「モンスターが檻から出されて大根卵」
「大混乱」
 ……。
「棍棒と竜の鱗が基本?」
「現実逃避するな」
 ………。
「壊れたジープで走り出す〜♪ ……走れるかボケェ!!」
「盗んだバイクだろ」
 …………。
「なんで相沢はそんな落ちついてるんだよ! ここドラゴン生息地域の真っ只中じゃねーか!!」
「目の前でそこまで慌てられると、逆に落ちつく」
 だが、相沢をけっぱったところで状況は同じ。
『竜の巣出口まであと10Km』
 目の前にある看板が妙に憎らしい。
 俺はそこら辺にあった石を拾い上げると、看板を擦り始めた。

ガリガリガリガリ

『竜の巣出口まであと 0Km』
「ほら! ここが竜の巣の出口だ!」
「馬鹿?」



【祐一 北川  竜の巣出口まであと10Km地点】




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