おなじ、そら



空を見上げていた。
そこには、抜けるような青い空が、あの時と同じように、広がっていた。

神岸あかり。
俺の今までの生涯で唯一恋というものをした女の子だ。
しかし、彼女には既に想い人がいた。
藤田浩之。それが、名前。
俺は、あえて藤田に計略を仕掛けた。
藤田に、神岸さんとの仲を取り持つようにいってみたのだ。
藤田は神岸さんの近くまで俺を連れておいて置きながら、最後には「すまん」と断った。
ああ、俺は負けたんだ。素直に、そう思った。
あのときも、同じようにこうして空を見上げていた気がする。そこには、わずかな雲と、抜けるような青空が……

ああ、遠くで誰かの声が聞こえる。眠いんだ。眠らせてくれ。
ああ、でも俺には頼まれたことがあったな。観鈴ちゃんを……守らなきゃ。
いや、確かあの化け物は……そうだ、俺がいいようにやられているところに晴子さんがジープで……
そう言えば地面がゆれている。ここはジープの中かもしれない。だが、それで空が見えるだろうか?



以上は、矢島少年が意識を失う前に見た幻想に過ぎない。
彼が再び目を覚ますことはあるのか、それともまた永遠の眠りが待っているのか、今は知る由も無い……



【矢島パーティー、モンスターとの戦闘終了】
【矢島重症 生死不明 怪我の度合い、生死は次の書き手様次第】
【矢島はここが野外だと思っているがそれすら矢島の幻想で実はジープの中という可能性あり】




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