ティータイムは賑やかに
『ここは島のはずれの高原に建つ屋敷。周りを広大な花畑に囲まれ妖精が飛び交うお勧めのスポット。
屋敷ではパペットのおじさんが応接間で美味しい紅茶をご馳走してくれます。
島にお越しの際はぜひお立ちより下さい。』
ジープで観光中に見つけた看板に貼ってあった記事に従い見学に来たらいきなりあの放送だ。
今まで優しかったパペットのおじさんに襲われ瑞希は気絶、その横で詠美はパニック。
とりあえず唯一まともな反応を返してくれる由宇とパンフ片手に作戦会議……。
「取りあえずこのパペットを袈裟切りにして分かったことだけどこの屋敷に飾ってあったサーベル、
本当に刃がついてたから身を守るには充分だろう、さっきレイピアなんかも見かけたから
なるべく確保しておきたいな。」
「でもな和樹、屋敷探索するにしても一階はリビングメイルがよ〜さんおったで?
あいつらの持ってた剣とかも刃がついとんのとちゃうか?」
そう1階には動く鎧が展示してあったのだ。
その中には紅く塗って角がついてる同人魂を刺激する名作もあったが。
「鎧は動きそこまで速くなかったが紅いのが厄介やな。」
由宇もやっぱり同意見らしい、やはり3倍とは正面からぶつかりたくない。
「ちょ、ちょっと…!?あんたら二人なんでそんなに落ち着いてられるのよ!!
外に止めてあったじ〜ぷはどっか行っちゃうし帰れなくなったじゃない。
したぼくとパンダの誘いなんか乗るんじゃなかったわ。
私は同人界のクイーンなのよ、その私が……。」
「とりあえずこの屋敷を脱出できたらそのまま山越えて島の反対側の港を見に行くとするか。
その辺りに出れば他の入場者とも合流できるだろうし。」
「でも山の中腹でミスリルゴーレムみたやんか、アイツにはさすがに勝てる気し〜へんで?」
「迂回するとなると結構時間食うしな、そうなると別のモンスターに……。」
こういう時の詠美を相手にするのは無駄に時間食うだけ、無視して話しつづけるに限る。
「ふみゅ〜、したぼくもパンダも無視するよ〜。
あんまり無視してるとみっきーろーく並みのねこなでぱんちでいっぱつけいお〜なのよ。」
「あんた、ミッキー・ロークがどんな奴か知ってていってんのか?」
「ふみゅ?」
でも……
「しゃ〜ない、ウチが特別に教えてやるわ。
ミッキー・ロークってのは、かの有名なミッキーマウスのいとこで……。」
新しい玩具を貰った眼をした由宇を止めるだけの気力はなかった。
どうせ瑞希が目を覚ますまで動けないわけだし。
【和樹・瑞希・由宇・詠美 屋敷で待機中】
【ミッキー・ローク 1990年代に活躍できなかった猫パンチの達人、微妙に有名。】
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