会議
「いつ奴「いつ奴らが来るかわからないが、とりあえず現状確認だけしとこうや。」
偵察から帰ってすぐ、切り出したのは浩之だった。奴ら、とはもちろんモンスターのことだろう。
「丁度ココにこのテーマパークのパンフがあるからな。それでなにかしら情報がわかると思う。」
ちなみにここまでの提案は偵察中にあかりが思いついたものだ。
「パンフ?」沙織が首をかしげた。
「これだろう?受付窓口のところにあったから持って来たんだ。」
言って、祐介は控えめなサイズの小冊子を取り出した。
「そうそう、それ。」
浩之とあかりもまた、懐から同じ物を取り出した。
ちなみにこのパンフレットの存在もまた、あかりが受付で気付いたからこそなのだが。
数分後。ジープの外で円陣をくみ、パンフと、挟み込んであったマップをにらみつける4人の姿があった。
「結構、広いねえ……」
「そうだね。古今東西あらゆるモンスターを……なんて触れ込みも伊達じゃないのかもね。」
「それで、だな。お二人さん。とと、祐介そっち押さえててくれ」
このマップは意外と大きい。一人で広げるには無理があるから隅を押さえろ。浩之はそれを言ったのである。
祐介もそれを承知した。ほとんど初対面のうちに呼び捨てられているわけだが、悪い気はしなかった。
「おし。で、俺達に不足しているものはいくつかあるが、まずは武器だよな。
ジープで特攻というのもおもしろいが俺はやりたくない。だから」
そこでいったん言葉を切って、浩之は地図の一点をとんとんと叩いた。
「……対モンスター用……武器博物館……当館は古今、モンスターに対する攻撃に使われた武器の類を実物を交えて
展示しております……武器レンタル(種類限定)サービスあり……なお…」
「それでモンスター撃滅作戦をカンコーするのね?浩之君すごい!」
施設に対する説明文を読み上げないうちから、沙織は目を輝かせて叫んだ。
「む、無茶だよ沙織ちゃん……えーと、祐介くん、続けて」
それをあかりがたしなめる。このとき浩之はふと既視感を感じたのだが、それがなぜなのかはもう少し後になってからわかることだった。
「……え、えーと。なお当館は一部作成中部分もございますのでご了承ください。だって。」
「肝心の武器がないかもしれないが行く価値はあるだろ?あとは、食い物だな。」
「あっ、あたしお弁当もってきたよ」あっ、でも量が多めだから良く食べる女の子だって思われるカモ……それに、具の配置が…
「わたしのは……少しすくないけど」浩之ちゃんと食べるくらいのつもりだったから。それと、トッピングが少し……
「どうする浩之?そこらへんのレストランや売店で盗……失敬してくるのか?」
「だろうな。どのみちあたりや沙織ちゃんの弁当でもあまり持たないだろうから、持てるだけ持っておこう。
さっきもちらっと売店が見えたぞ。」
「それじゃ売店に寄りつつ、この武器博物館へ移動、ということだね。あ、でも。」
「なんだ?」
「いや……まず、ここはドコなのかな、って……」
「……。」
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