悪夢のはじまり
南海に浮かぶ孤島に作られた空想上のモンスターが暮らすモンスターパーク。
ここは遺伝子工学が生み出した夢の島。この島には空想上の生物が生息していた。
実際は生息とは名ばかり、動物園と大差ない状態だ。
その光景が映るモニターを横目にひたすらプログラムを走らせる一人の男が居た。
「檻に飼われたモンスターなんてリアルじゃない、真のリアリティを見せてやる。」
禍禍しく歪んだ彼の顔の目の前にジープに乗って見学する何組ものグループが映し出された。
彼らは運良く選ばれた103人のパークの見学者、そしてこの大変有意義な実験の証人。
『システム掌握完了。』
計画の第一段階が成功した事を知った彼は園内放送用マイクを握った。
「よく集まってくれた、103人の勇者達よ。私は周りから超先生と呼ばれている者です。
皆さんは私のモンスターパークを見てどのような感想を持ちましたか?
檻に入って何も出来ないオーク、お化け屋敷の出来損ないでしかないミミック。
この島にある物はまったくリアルじゃない。私の目指す真のリアリティの欠片も無い。
だから私は決意した、この島でリアルリアリティを表現する事を。
さあモンスターの制御装置は解除されました。全防犯システムも既にカット済みです。
君達とモンスターを分け隔てる物は何も存在しません。存分に楽しんでください。
コレより真のモンスターパークの開園を宣言します。」
そう宣言すると彼はマイクの電源も切らず笑いだし、笑い声に誘われるように
生贄を乗せたジープはばらばらの方向に猛スピードで走り出した。
常人には理解できぬ理想と利益を求め暴走した男が引き起こした悪夢の物語が今始まる。
【各ジープには4人前後が乗っています。メンバーは書き手の自由です。】
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