キングコブラ
  ”巨大ヘビVSブシドー?”

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  KING COBRA
 監督 デビッド&スコット・ヒレンブレンド
 主演 パット・モリタ/ スコット・ブランドン/ カセー・ファロ
 制作 1999 / 米
 時間 93分



言うまでもなく代表的な毒蛇”キングコブラ
その身体を膨らませ、相手を威嚇する姿は誰もが知るところ。
東南アジアの熱帯に生息する世界最大の毒蛇で体長は約5メートル。
背中の特徴的な紋様も有名だ。

まあ、実は毒性もイメージに比べ大した事なくて、噛まれれば数時間以内に死ぬ事がある程度の毒しかもっていない。
相手に飛ばす事ができるほど豊富な毒液の量は脅威だが毒蛇の中では毒性は低い方で、性格も比較的温厚。人間の襲う事など、実は皆無。
おまけに主食は自分より小さい蛇。
確かに東南アジアでは噛まれる事は多いが、その殆どが踏んづけてしまったなどの不慮の事故によるものだ。
”ゆでたまご”の漫画のように「キングコブラが出てきたら、蹴り殺せ!」と・・・
 
こんな特訓をしなくちゃいけない程の事はありません。


そんなキングコブラ君が大暴れ(?)するパニックホラー(?)映画が
この”キングコブラ(KING COBRA)”だ。

物語は何の脈略もなく、怪しい生物研究所から始まります。
生物の攻撃性を上げる薬だの、セロトニンを不足させることで攻撃性を下げるだの怪しい実験をしてる研究所です。
しかし、セロトニン不足で攻撃性を下げるだなんて「単なる鬱病だろ!」と突っ込まずにはいられませんが・・・。

それはさておき、舞台はなぜか研究所のトイレに!
そこではなぜか注射器を持ってハアハアいってる怪しい眼鏡男が・・・。
まあ、多分に研究員なんですが、

どう見ても単なる危ないジャンキーです!!

この眼鏡、注射をするとめっさノリノリになり、博士が不在の研究室に闖入。
博士の娘の眼鏡美人主任の静止もまったく意に介さず

「お前らトロトロやりすぎだぁ、アーウィン博士のやり方にはもうついていけねぇ。俺が3年分の成果を今日一日でだしてやるぅぅぅ!」と大暴れ。

美人の主任は何とかして止めようとしますが、研究員はすべてジャンキー君に寝返ります。

ええっ〜〜!!

キチガイ君の言うとおりに研究員たちが薬品を合成してると
なぜか胡散臭い色に変わって、ボコボコと危険に泡立ち・・・

「オカシイ、これで正しいはずだ!」

と絶叫するジャンキーの目前で
大爆発!
ちょうど部屋に入ろうとした博士も煽りを食らって、負傷します。

そんなアホな!という視聴者からの突込みをよそに、爆心地のジャンキー&研究員たちは即死。

外部に助けを求めようと離れていた主任は眼鏡は壊れたものの怪我ですんでいました。
眼鏡を外しても美人の彼女はその場から脱出しようとすると手元に割れているガラスとプレートをみつけます。
そのプレートには ”キングコブラ×ガラガラヘビ” とか書かれています。

戦慄する彼女の背にシャーという威嚇音と 忍び寄る影。
そして何者かは襲い掛かり、彼女の悲鳴でブラックアウト。

煙が充満した中、爆発の煽りで顔面を思いっきり負傷した博士が彼女を発見したときは既に虫の息。
愛娘の哀れな姿を抱き上げて、博士は蛇の気配満載の壊滅した研究所から脱出します。


そして、オープニングクレジット。

 Pat Morita の字がでかでかと!

そうです!
日本人にはあの”ベスト・キッド(Karate Kid)”の師匠”ミヤギ老人”の役で知られる日系人俳優”ノリユキ・パット・モリタ”の事です。
実はこれがこの映画を見た理由の大きい部分。
”ミヤギ老人が主演としてクレジットされるパニックホラー”というだけで結構インパクトあります。
その期待に応えるか(?)のように、あまりにイカれたオープニング。

はっきり言って、もう笑い転げてます。


さて、2年後というクレジットが出ながら森の中をカメラが移動すると人形遊びをしている女の子にカメラがよって・・・。

「きゃあああああああ・・・」

森に響く女の子の悲鳴。
そして、蛇・・・の玩具を持って笑う男の子。
・・・つまりは男の子の悪戯です。
それにしても、いきなりこれはサムイ・・・。

しかも、こりずに人形を投げ出して泣いて帰っていった女の子の人形を拾い上げた男の子が何者かに襲われ、悲鳴を上げて・・・ブラックアウト。
ちなみに、この男の子は次のシーンで市長と談笑している町医者のところに担ぎ込まれますが”何やられたのかは最後まで謎”です。
二度と話題に上らないことから、単なる蛇かなにかに噛まれたのだと思います。

・・・意味のないシーンだ・・・。

さて、話の舞台は研究所近くの地ビールが自慢のこの田舎町です。
この田舎の話題はもうすぐ行われるビール祭りと先ほど男の子が担ぎ込まれた町医者”ケイガン”の息子。若先生こと”ブラッド”と市長の娘で保安官助手の”ジョー”の仲がブラッドの仕事の都合で破局寸前ということ。
そんな二人が別れを惜しんでいる所に突然の電話。
変死した木こりの老人の検死をブラッドは頼まれます。
使命感あふれる二人は現場に急行。
保安官の捜査によると老人は木を切っている最中に何者かに襲われ、這って家まで逃げ込んで息絶えたようです。

斧を握り締めたままで!!

普通、必死に這って逃げたなら斧なんか持ってる訳がありません。
ずいぶんと余裕があるように思えます。
なんと言うか木を切ってる最中にという理由付けにかなり無理をして、他な大事なものを全て失っている気がしますが、ここで脱力してはいられません。
この時点で紛れもなく”これはダメ映画だ”という事が思いっきり再確認できます。

さて、死体は顔を噛み付かれて損傷は激しく、全身の血管は腫れ上がり、赤黒くなっています。
そして極めつけ、足首には長さ10センチはある巨大な牙が!
しかも、木こりの飼い犬を探しに言った黒人保安官は長さ9メートルはある蛇の抜け殻を発見します。

早速、ブラッドは検死結果から生物の身体を溶す”血液毒”と神経伝達物資の分泌を止めて活動停止させる”神経毒”の両方の特性を併せ持つ”複合毒”の血清を病院に注文し、市長にビール祭りを止めるように進言しますが「町の大事な財源だから」と市長には反対され、わからずやの父親のケイガンからも「蛇は小動物しか襲わない」と馬鹿にされます。

9メートルもある証拠があるにもかかわらずです!!

そんな中に、突然乱入してきた事故で片目になった男。
言うまでもなくなぜか血清の注文の事を知ってやってきたアーウィン博士です。
アーウィン博士は「おそらく、その蛇は研究所の事故で逃げ出した実験体””だろう」と告白し、ブラッドたちに協力を申し出ます。
とりあえず対策に血清のレシピを変えたりする中、専門家の協力を得ようと爬虫類学者で蛇の権威”ニック・ハシモト”博士(ノリユキ・パット・モリタ)にも協力を要請します。
ようやく主人公のように扱われているミヤギ老人の登場です!
     (画面はハメコミ合成)

博士は初登場から蛇への偏愛に満ちた怪人物として描かれているのは実に良いです。
ミヤギ老人が空手の指導をするように蛇の毒を採取する助手に指示を与えている姿には懐かしさと共に笑いが込み上げてきます。


話は少し前に戻りますが、突っ込みたいシーンがひとつ。
の脅威に悪夢を見たジョーは寝ぼけて飛び起きて、銃をぶっ放しそうになります。

このヒロイン、いっつも銃を握って寝ているのでしょうか?

ベッドから飛び起きた瞬間に銃を構えてるなんて、怖いヒロインです。
ここらへんがブラッドとの関係にヒビが入った本当の原因かもしれません。


さて、市長の指示どおり例年のとおり始まったビール祭り。
まあ、”ジョーズ”以来連綿と続くパニックホラーお約束の展開といえば展開ですが、それにしてもここまでの展開は同年のTV映画ジョン・カーペンターの
”デッドリー・スネーク/恐怖の毒々パニック(Silent Predators)”を引き合いに出すまでもなく本筋は何の工夫もないものです。
同じ映画を見ている気さえしてきました。
なぜかヒットした97年の”アナコンダ(Anaconda)”に当てこんだ映画ということは間違いなのですが・・・まあ、アナコンダをワニに変えただけの駄作
”U.M.A レイク・プラシッド(LAKE PLACID)”よりはマシという事で・・・。

本作の場合、話の発端(ジャンキーが暴れて大爆発)や怪しい蛇学者(ミヤギ老人)等の工夫はありますし・・・いや、まあ、単に変なのですがね・・・・・。

ここではビール祭りのシーンが時代遅れの古臭いロックに乗せて、ひたすら流れる続けます。
とても99年の映画とは思えません。
20年くらい前のヘタレ三文ホラーのようです。
まあ、 ヘタレ三文なのは同じなのですが、ここには絶句。
ここは必要なシーンというより、尺合わせとスポンサーがビール会社なのではないかと疑わざろうえないです。

そんなお祭り騒ぎの中、
森でズボンを足首まで下ろして半裸の追いかけっこをしていちゃついていたバカップルが人知れず蛇の餌食になるという・・・やっぱりどうでもいい事件があったり、犠牲者が出ないようにとジョー達保安官がパトロールして危険地帯に客が入らないようにしていたりしてます。

緊張が高まる(?)中、予想を大いに裏切り・・・といっても見てる方は「やっぱり」なのですが、祭りの中なぜか釣りに行っていたケイガンの家の地下室からが進入。
家に帰ってきたケイガンを殺して、丸呑みにしてしまいます。
ここまで来ても、はちゃちいガラガラヘビの尻尾とシルエットでしか出てきません。
正体バレバレなのに全身が出てこないのは予算の都合とチャチさを誤魔化すためだという事が想像できて、ふと涙がこぼれます(ウソ)。


さすがにこんな事件で町の名士が死んではと、やっとビール祭りは中止になります。
町の人とヘビとの戦いが始まりますが、州警察とかからの応援はまったく現れず、保安官3名(一人は助手)、若い町医者、生物学者のたった5名という実に頼もしい布陣。

広告によると”街の人間たちと巨大なヘビとの壮絶な戦い”とありますが、

どこら辺が壮絶なのか是非、教えて頂きたい。

私、日本語には自信があるはずなのですが・・・。


そこにやっとミヤギ老人ハシモト博士が加わり、6人は山狩りを開始します。
保安官2名はパトカーでパトロール。
4名は森にキャンプを張って待ち構えます。
今更ながら、バレバレの事をハシモト博士から学名交じりで解説されます。
そこにいるアーウィン博士の研究室から逃げ出したモノだけに彼の方が詳しいと思うのですが・・・はて・・・。

ともかく、とは
スプーン一杯の毒で165人の人間を殺す”キングコブラ”と
毒蛇の中で最も完成されたキバを持ち秒速3メートルの速度を誇るガラガラヘビ”を
遺伝子接合技術によって両方の能力を併せ持つ驚異の複合生命体としたモノで、これといった弱点はない!
しかも性格は凶暴かつ獰猛、加えて狡猾とハシモト博士は実にうれしそうに熱く語ります。
「なぜ猛毒のヘビ同士を?」との至極当たり前の問いかけをブラッド達がすると
「最強の動物を作ってみたかっただけ…」とかみたいな事を答えるアーウィン博士。

・・・この人もダメです・・・。


捕獲に関しミヤギ老人・・・じゃなくて(しつこい)ハシモト博士は
「相手の事を知った上で、蛇に敬意を持つことが必要だ」
 (画面はハメ込み合成です)
…などとベストキッドのごとく怪しい日系人の演技で
”蛇捕獲に武士道”を説くミヤギ老人 。
さらに、ヘビはいかに魅力的な生き物で賢く、自分は彼らと意思を通わせるために何度も噛まれたと言い、特に親友のキングコブラには167回も噛まれ、加えて月二回体内にヘビ毒を注射しているので、血は血清になっているとか、ヘビの事を実にうれしそうに語り続けます。

今更、言うまでもありませんが、この人は救いようないヘビフェチです。


さて、ヘビは振動で相手を察知するので振動の少ない自転車でパトロールしようというハシモト博士は、ライフルを武器として使おうとするブラッドを「できるものならやってみるがいい」となぜか挑発。
怒るブラッドを
「ヘビの動きはすばやくて銃で撃つことは不可能。
しかも見つめられたら、引き金を引くことができる人間は半数だろう」などと、無茶な論理で説得します。


この人、味方なのか敵なのか分りません。

どう考えても、私には「ヘビが可愛いから撃つな!」と聞こえます。

なら、どうするかと言えば、博士特製のヘビ取り棒セットで生け捕りにしてみせるというのです。
自分には絶対できる言うハシモト博士がムツゴロウさんに見えてきます。
しかし、体長10メートルはある・・・広告によると35メートルもあるヘビにそんなのが通用するとは思えないのですが・・・。

そんな訳で、カゴにヘビとり棒を入れた自転車でパトロールという
”夏休みの昆虫採集少年”に見えそうな事を二人がしていると同じ頃・・・
いい年こいてサバイバルゲームをしながら狩猟してる変なおっさんたちのグループの一人がの死体を発見。
どう見ても5、6メートルくらいしかないの姿を見つけて「お〜い、野郎死んでるぜ!」と仲間を呼ぶ彼。
その背後でむっくりと起き上がり、彼に襲い掛かる

画面は切り替わり、ハシモト博士に・・・。
「彼らは賢いから死んだ振りで獲物をおびき寄せる」
解説ありがとう博士。

再び画面は戻って、殺されたサバイバルゲーマーに・・・。
殺された仲間を見つけ「敵討ちだ!」と息巻くリーダーに従い、しぶしぶフォーメーションを組んで山狩りをはじめるメンバーたち。
しかし、次々と犠牲となり、最初から逃げ腰だった一名だけが命からがら脱出し、ブラッドと遭遇、事の顛末を話します。

もう、うかうかしてはられません。
ハシモト博士の提案により、
「振動発生器でヘビをおびき寄せ、生きたヤギを餌にして、お食事後満腹になって動きが鈍くなった所を金属製のチュ−ブに追い込み、毒ガスで止めを刺す」というトラップを仕掛けます。
最初からやっとけよ・・・。
そんな中、同僚の安否を気遣い連絡を入れるジョー。
しかし、応答はありません。
ブラッドは「彼らなら大丈夫」と根拠のない慰めをしますが、御想像のとおり彼らは既にお亡くなりになってます。


これより少し前に、パトロール中に立ち小便をしていた黒人保安官にが襲い掛かってきました。
「俺のヘビが狙われた!」と喚きながら、パトカーの中に逃げ込んだ彼を相変わらず、ロクに姿の見えないは攻撃してきます。
とりあえず、パトカーのタイヤをパンクさせて、彼らを驚かします。
そんな馬鹿なと思いましたが、車内の二人の保安官はこれに対して、どうしたのでしょう?

・1 そのまま発進させて、轢いた。

・2 窓の隙間から発砲し、車体を盾にして応戦。

・3 無線で助けを呼んだ。

正解は言うまでもなく

4番の”恐る恐るドアを開けて外を覗いて、様子見。
がいるのを確認して慌ててドアを閉めた”でした。

・・・ごめんなさい。

相手が非常識だからって、いくらなんでもネガティブすぎやしませんかね?この対応。
そんなことして躊躇としてる間に、の体当たりで窓ガラスを破られ、一人ずつ殺れちゃいました。
普通はパニックしながらも車を急発進させるだろうに、エンジン掛ける事すら忘れて、拳銃をアクセルと床の間に落として泡食ってました。
拳銃拾っても、エンジンすらかけません。
そんな訳で車内にいながら、あっさり車外のヘビに殺されました。


そんなマヌケな事があったとは露知らず、倒れた木の後ろに隠れてを待つ4人。
ここは背後から現れて裏目に出るのかな…とか思ってみていると…いつまで経っても現れません。
画面にはひたすら彼らが待つ姿が映され続けます。
視聴者がいいかげん飽きた頃、待つのに飽きて、段々と緊張感がなくなるブラッドたち。
ついには明後日の方向を見たり、暇つぶしをはじめたり、居眠りしたり…まるでこの演出はコメディーです。
そんな中、ずっと真剣に待ちつづけているハシモト博士。
スマートな演出じゃないですが、実にキャラ立ちさせてますね。
そんなハシモト博士の「来たぞ!」の声に全員、慌てて注目。

するとヤギに向かって迫りくるの姿が前方に…。
今更ながら罠が成功するのか?と不満を漏らす面々。
「絶対に成功する!」と自身満々のハシモト博士。
「毒ガスは十分か?」とやっぱり不満なアーウィン博士。
「十分用意した」というハシモト博士の回答に不安を感じたのか
突然、ライフルを取り出すアーウィン博士。
娘のカタキとばかりに狙撃しようとするアーウィン博士を「馬鹿やめるんだ!」と身体を張って止めるハシモト博士。
「作戦どうりにするんだ!」というハシモト博士の行動は作戦をうまく進めようとしてるというより”身体を張って蛇を守っている”様にしか思えません。
二人がもみ合ってるうちに、青空に向かって号砲一発のお約束。
途端、の興味の対象はこっちに!

「こうなったら、私がなんとかしよう」

そう言って、
特製ヘビとり棒セットを抱えに突進するハシモト博士の勇姿。

笑いをこらえきれません。

そして突然、ヘビとり棒を投げ出すと、と対峙。

じっと、見詰め合う二人。

    (愛が芽生える瞬間)
ハシモト博士の顔との顔のアップが替わりばんこに何度も画面に映って、まるで格闘技映画のようです。
パニックホラー映画とは思えない演出に思いっきり噴出してしまいます。
しかも、にはなぜか”まぶた”があってセクシーです。

コブラの得意技、毒液を吐きかける顔面シャワー攻撃にもひるまず、むしろ嬉しそうですらあります。
なんだか動物の唾液やおしっこをかけられるムツゴロウさんのようです。

そしてやはり、ムツゴロウさんのようにを宥めながら、ヘビとり棒を手にするハシモト博士。

それに牙を剥く

どうやら二人の間には愛と友情は目覚めなかったようです。
仕方なく戦いを決意するミヤギ老人。



ここからはの噛み付きと、それを何度も避けてはたまに食らいながら、ヘビとり棒を突き出すミヤギ老人の姿がカンフー映画の殺陣の演出とテンポで行われます。
        
ハイハイハイハイ…というカンフー映画お約束の掛け声が欲しくなりますな。

そのうちミヤギ老人のヘビとり棒がを捕らえます。
体格差がいったい何倍あるんだという無粋な突っ込みは無しです。
ミヤギ老人…もといハシモト博士はヘビの権威です。
そんな事は関係ないのです…きっと。

しかし、いくらキングコブラ167回噛まれた経験のあるハシモト博士でも、常人を165回殺せる毒を何度も食らえば膝をついてしまいます。
ハシモト博士が噛まれた回数に実に作為的なわざとらしさを感じつつも、ベストキッド世代はついついミヤギ老人を応援してしまいます。
それでもなお、と戦い続けるミヤギ老人。
しかし、ついにヘビとり棒を外されてしまいます。
仕方なく新しいヘビとり棒を手にして、の猛攻を受け止めるミヤギ老人。
しかし、ヘビとり棒はの一撃で真っ二つにされてしまいます。

げぇぇぇ、どういう攻撃だ!!

完全に格闘マンガになってしまった展開にミヤギ老人ともども呆気に取られていると、 ガブリとからいい一撃をもらい、ゆっくりとスローで崩れ落ちるミヤギ老人。

「ハシモト博士〜〜〜!!」

皆の悲鳴が響きます。

すると…

なんとハシモト博士、声援に答えてムックリとゾンビのように起き上がると再びに立ち向かいます。

何なんでしょうか?この映画は?

もう、訳の分からなさに笑うしなかないです。

窒息するくらい笑ってしまいました…私は…。

しかし、立ち上がってもハシモト博士、何の役にも立たず、あえなくもう一撃頂いて、再びスローモーションで崩れ落ちます。

「ハシモト博士〜〜〜!!」

またしても立ち上がるハシモト博士。
しかし、また役に立たず一撃食らってダウン。

何度かこんな事があって、いい加減飽きて呆れてると、ついに今度は本当にお亡くなりになったようです。
毎度おなじみ、スローモーションで崩れ落ちながら、今までのハシモト博士の勇姿がバックには走馬灯のように映ります。
  
尺合わせのためなんでしょうが、製作者はなに考えてるんでしょう。
どこまで人を呆れさせてくれればいいのかこの映画。
もう、笑いすぎて腹が痛い。

こうして最大の戦力を失った彼らに、の猛攻が始まります。
まずはあっという間に、アーウィン博士を血祭りに上げ、次はジョーを狙います。
ジョーは必死に銃で応戦しますが一発も当たらず弾切れ。
銃を握って寝てるくせに(断定)射撃は下手です。
ヒロインに敬意を払って、ゆっくりと鎌首をもたげる
襲い掛かろうとするその瞬間、恋人のピンチにブラッドは駆け寄り、何を考えてるのかの横っ腹に突然

”ショートレンジのドロップキック”

信じられないことに壮絶な吹っ飛び方でゴロゴロと転がってゆく
とても10メートルを越す体長のヘビとは思えない軽さ。
もはや、何倍…いや何十倍の質量差があるんだとかツッコミません。
…そもそもアメリカ映画ですし。
そんなわけでのターゲットはブラッドに変更!
襲い来るにブラッドは自ら罠のチューブに飛び込み、続けても飛び込みます。
しかし、当然ながら罠なので反対側は開閉式の檻になっています。
に追いつかれることなく、反対端にたどり着いたブラッドは「扉を開けろ」と絶叫。
あわてて、檻を開けようとするジョーですが硬くて開きません。

「バカヤロウ、俺を殺す気か!」

バカはおまえだ!!

自分で勝手に飛び込んだバカに散々に罵詈雑言を浴びせられながらもジョーは健気にも檻を開けます。

約30秒ほど掛かりましたが…。

ん…?
ちょっと待ってください。

人間が這う速度と秒速3mで這う…どっちが早いでしょうか?

…考えるのはやめましょう。

なぜか間一髪で助かったブラッドを追って出てこようとするに檻を閉めて、事無きを得ますが、入り口が閉まってない事に気が付いた二人はチューブを押して動かし、木に押しつけて入り口を塞ぎ…

ん?
チューブはいいとしても、そんなに軽いのか?の体重は?

まあ、さっきドロップキックで吹っ飛んだし…

んっ?
でも、10メートルはあるチューブを真直ぐ押せるのは変…

…考えるのが嫌になりました。

いくらでも納得いかないことが出てくるので!!


そこで二人は密閉されてないにもかかわらず、毒ガスを流し込みます。
これだけの大ヘビを仕留めるだけの猛毒が辺りに撒き散らされようと二人は平気です。

断末魔の大暴れにの牙がチューブを突き破ってきますが、それが最後の抵抗でした。


こうして多くの犠牲者を出しながらも無事(?)事件は解決し、二人はレストランでの食事を楽しみます。
何が起こったのかは分かりませんが、どうやら彼らの破局の危機もなぜか回避されたようです。
の死体がヘリコプターで運ばれるというニュースを聞きながら、ハンモックでいちゃつく二人。
ハシモト、アーウィンの両キ○ガイ博士は良いとしても、
同僚や親父が死んだことはもうどうでも良いらしいです。
そんな二人のバカップル振りを嘲笑うかのようにチューブの毒ガスタンクにデカデカと書かれている文字が画面にアップになります。




  ”催眠ガス”


ゴソリ、チューブが揺れてエンドクレジット…。


…あんだけデカデカと書かれてて、誰も気が付かなかったんでしょうか!!
不注意にも程があります。



この腰砕けのエンドに「ハシモト博士ってば、ドジ過ぎ」等のツッコミをされておられたサイトが何件かありましたが、これはきっとヘビフェチのハシモト博士が”わざとやった”のだと思います。
を生け捕りにして、ムツゴロウさんのように散々愛でようという腹積もりだったに違いありません。
それに同じキチ○イ博士の勘からアーウィン博士は気が付いていきなり発砲したのではないかと、私は解釈しております。


まあ、そんなに深く考察する必要すらない駄作中の駄作映画でしたが、最初からそのつもりで見たせいか、妙に楽しめました。
夜中にもかかわらず笑い死にしそうでしたよ。
ええ………。

この映画を楽しむコツはきっと…

1、最初からホラー映画と期待して見ない事。

2、あの下らないオープニングを見ても、笑って許せる心の広さ。

3、カンフー映画をよく見てる。

4、ベストキッドが好きだった。

5、ツッコミを入れるのが好き。

といった所でしょうかね。

特に4と5が最重要でしょうか?




 そう考えるとなぜあそこまで笑えるのかが分った気がしました。



     


 なんだ、相手が違うだけジャン!!



最後に補足トリビア(?)をいくらか。

の製作を担当したのはあの”キラークラウン ジョン・ゲーシー”事件に当てこんだ駄作・・・
「ピエロのモデルは地球侵略に来た人喰宇宙人」
だったという”マクドナルド”の”ドナルド(本名 ロナルド)”もビックリ、
ドナルドマジックなアホ映画
”キラー・クラウン(KILLER KLOWNS FROM OUTERSPACE)
”キオドブラザーズ(CBFX)”らしいです。


なんだかそれを聞いただけでアホらしい映画な事も納得できちゃいます。
実は”ロボコップ”も”グレムリン”もここお仕事なんですけどもね。

しかし、尻尾はともかく、頭はなかなかいい出来で、迫力はあります。

ドロップキックの的・・・ですが。

まあ、レビューを見ていただければ察して頂けるとおり、広告で35メートルを超えるとされているの全長は正直5メートルないと思います。
実はこれ、外国サイトで調べて分かったんですが、公式には”35フィート以上”とあります。
どうやら慌てたオバカさんが勘違いしたようです。
つまり、正しくは約10メートル。
作品中の描写からは抜け殻から9メートル以上としか言えませんし、全身映る事は皆無で前半は尻尾、後半は頭ばかりが映ります。
まさに”蛇頭蛇尾”・・・いや”蛇尾蛇頭”な映画とも言えますね。
龍はありませんよ〜。
序盤から腰砕けですから。
そういえば、まぶたがついてるのは”蛇足”かぁ・・・はっはっはぁ・・・(脱力)


ディテールも思考実験も皆無と言える典型的ダメ脚本&演出ですが、看板俳優だけに
パット・モリタだけが異常に立ってます。
パット・モリタを活躍させるためにオカシナ映画になってる気がしますね。

最もそのオカシナ部分がなかったら、見る価値すらない駄作なんですが・・・。
しかし、こんな人形が出るくらいの大物だけに拘束時間が短かったのか、登場は中盤の上、ひたすら使いまわし映像にスローモーション多用となかなかにショッパイ。
CGもロクに使えないほどの低予算映画だからなぁ・・・。


このようにトコトン下らないアホな映画なので、興味のある方はレンタルビデオ屋が安くなってる時にでも借りて存分にツッコミを入れてください。
DVDの方が見つかりやすいかも。

あと、私は未見ですが、こんな映画もあるらしいです。

なお、あまりに下らなくて頭が悪くなったと言うクレームには当方は一切受け付けませんので悪しからず。
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