鬼眼城

 本当に、これが本格時代劇?
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 講談社から発売される新作時代劇ゲームとしてホンの少しだけ話題になったこのゲーム。
しかし、発売されてしばらく経つと全くといって良い程、話題にすらのぼらなくなった。
そんな訳で、私もゲームの存在すら忘れた発売からすでに4年後・・・ふと見ると500円で売られていたので買ってみた。

その売り文句は・・・


本格時代劇アクションアドベンチャー

これが鬼眼城だ!!

時は一六〇二年 慶長7年
難攻不落といわれる「鬼眼城」が城主・榊弾正の遠征中、山賀幻馬に占拠された
仕官希望の主人公「隼人」は、さらわれた一人の少女を救うため
たった一人で立ち向かう!!


定番の煽りです。
まあ、事実関係が良くわかりませんがたった一人の少女を救うために難攻不落の城に挑むとは男のロマンでしょう。
そんな訳で買ってみたのですが・・・。
しかし、他にも書いてあった、シツコイほどに大量の煽りコメントを見つけて唖然。
ケースの裏面のほとんが煽り文句という、ちと呆れたモノ。



本格派時代劇

二年もの歳月をかけて構築されたリアリティある設定と、300あまりのドラマが迫り来る!!
最後まで見逃せない迫力シーンは、すべて3Dで再現!
本格派時代劇ならではの醍醐味がプレイできるのだ!!


・・・スケールがでかいのはわかった気がしますが、なんか日本語がオカシイ気がするのですが・・・!?
特に「3Dで再現!」の後と「本格派時代劇」の間に全く繋がりがないのです!
この文体だと”時代劇の醍醐味=3D”と解釈できます。
私は3Dが時代劇の醍醐味とは知りませんでした。

「3Dグラフィックで本格時代劇の迫力をあます事無く再現!」の方が文法的にも良くないか・・・って添削してるんじゃない俺!!
まあ、これも曲がりなりにもプロゆえの業です。
いや、単にもとの文章が変なのですが・・・とても出版社が売ってるゲームのパッケージの売り文句とは・・・!


迫力の戦闘

迫りくる敵にあるときは立ち向かい、ある時はかわしながら進むのだ。
「読み」の速さで、108人の敵に立ち向かえ!


いや、だからね・・・同じフレーズを二回使うのはやめようねカッコ悪いから・・・。
それじゃ結局、立ち向かうしかないでしょ?
ボキャブラリーがないよ。
・・・また、添削してしまった・・・(以下略)


真の音楽

あのファンキー末吉がサウンドプロディース!!
生のドラムからうねりだすサウンドは必見だ!!
若手浪曲師の国本武春が三味線で参加。
テーマソングはa−minが歌う「夢の国から」


ファンキー末吉かぁ・・・爆風スランプ以降、パッとしないけどいい曲書いてるから好きだなぁ・・・。
でもさぁ・・・うねりだすはいいとして・・・

必見って・・・音は見えないよ!!普通。

それに”a−min”って誰?


調べたら、中国人のアイドルって事です。
末吉さんと同じラジオ番組やってたのが縁らしく、このゲームで主題歌やってます。
しかし、彼女の芸暦はこの主題歌発売以降更新されていません。
ちょっと不安になってきます。


美麗なアニメーション

スタジオぴえろが担当したアニメーションが更にゲームを盛り上げる!!
ゲーム声優に初挑戦の「田中 実」などの豪華声優陣も見逃せない!!


まあ、ぴえろはヘボイ仕事からキチンとした仕事まで予算次第でこなす会社だから実際に見てみないとなんとも・・・
それより田中実さんなんて「海の男 ホーンブロワー」の吹替えぐらいでしか見たこと(クレジットを)ないぞ!
って・・・このゲームまでの仕事調べてみたらゲームどころか声優自体が初挑戦だぞ!!
折笠愛、菅原正志さんの両名は吹替えにアニメに有名なのでいまさら言うまでもないでしょうから、他の人について、どれくらい豪華な声優陣か調べてみました。
(もう自棄)

中原果南・・・ うわっ”はるちゃん”だよ。
        ドラマ面白かったから原作探して読んだよな。
野崎海太郎 ・・・ 無名塾の舞台役者さん。
         仲代達矢の相手役が多い。
金子 和・・・ 同じく無名塾の役者さん。
森岡弘一郎・・・ 韓国ドラマ”美しき日々”の吹替え。
広瀬由佳里・・・ ウィザーズハーモニーに出てたらしい。
岩本さなえ・・・ ウィザーズハーモニーに出てたらしい。
渡辺恭子・・・ 元アイドルらしい。
坪井人太・・・ 映画二本の脇役のみ確認。
向井香那・・・ 正体すら不明。
高橋 功・・・ 特定不能。
        同名の役者さんはいるが、出演記録にはない。

これに、音楽の末吉さんとa−minさん、ナレーションの講談師の国元さんを加えて・・・。
はて、演技力はさておいて、豪華かと聞かれて豪華と答える人のほうが少ない気が・・・。
確かに一部有名な俳優さんはいますし、無名塾の方々はいい演技をされてますが・・・。
声優ではないですし豪華と言う言葉で括るにはチト無理があるのでは?

どっちにしても・・・また”見逃せない”って・・・

声の演技は見えません!!



・・・とまぁ、ない事に最初から文句つけまくりですが・・・。

とりあえずなんかやる前に情報を仕入れたくなったのでついネットで検索。
ネットでの評価は

”戦国ダイハード”

”勘違い甚だしい”

”けっこうシナリオがいい”

・・・う〜ん、バラバラです。
けっきょく、あんまりディープに書いてるサイトはないと・・・ならば仕方がありません。

私がやる!(いつもの事・・・)

と、ゲーム開始前から詳しいレビュー作成を誓う私。
そんな訳でやっとゲームを立ち上げました。
講談社、開発のフェザードソフトのロゴの後、ブラックアウトした画面に激しくかき鳴らされる三味線の音。

「その昔、鎌倉の時代・・・」

浪曲と挿絵で鬼の屍の上に建てられたという鬼眼城のいわれが語られます。
これ、実にいいです。
意外と今までやられてなかった手法です!!
この浪曲を堪能すると、いい感じに期待は高まっております。
あのいわれのある城へ乗り込むのだなとテンションも上がります!!
気分はもう戦国ロマンです。
そこへタイトルロゴだけのシンプルなタイトル画面が出てきます。
そして・・・

「ゆめ〜のくにから〜 うまれたあなたが〜」

げふんっ!
いきなり、ポップソングです!!
・・・なんかスゲェ場違い。

この主題歌「夢の国」からって、末吉さん作曲の主題歌で中国人アイドルの”a-min”さんが歌ってるなかなか感じのいい曲なんですが・・・

使う場所間違えてます!!

今まで浪曲で盛り上がった泥臭いまでの戦国ロマンを根こそぎ爽やかに破壊してくれます。
誰だ!ここで曲を使うように指定した奴は!!
明らかにエンディング向きの曲なのに、適所という言葉を知りません。
ここでこの曲を使った人。

思いっきり盛り下がりながらも、スタートボタンを押して始める事にします。


一六〇二年

戦国の世の真っ只中・・・とかいった解説で画質がかなり粗いOPアニメが入ります。
どれくらい荒いかと言えば”サターンの初期ソフト並”・・・本当にプレステでしょうかこのゲーム?
まあ、そんな事は些細な事なので・・・とりあえず、真っ只中だなんて歴史的にチトおかしいかもと思いつつも、未だ徳川に屈しない榊家という設定は実際外様大名の中には随分遅くまで粘ってたトコもあるみたいなのでまあ、一応アリかと。

軍神と諸国に恐れられる名君”榊弾正”に仕える事を長年の夢をしてきた侍”五月雨隼人”は城にて、伊達家討伐の為に遠征中の城主を待っていた。
仕官の最終試験に近頃、城に起こっている怪異の謎を突き止めよと家老から命令された矢先、城の守りを預かる軍務方”鹿野鋭心”が謀反を起こしたとの知らせが!
同じく仕官を希望して登城した”梓乃介”がとめるのも聞かず「八百万の神よ!さあ、ご高覧あれ」
と、囚われた幼い姫を救うためたった一人で謀反に立ち向かう隼人・・・と、なかなか滑り出しは好調です。
グラフィックが99年にしてはあまりにヘボイのと一部のキャラの声の演技がイマイチな事を除けば・・・ですが・・・。

それにしてもこのゲ−ム”戦国ダイハード”という批評は言いえて妙です。
画面は一見FPS(ファーストパーソンシューティング)。
”DOOM”とかで有名な、国内ゲームではあまりないタイプのアレです。
ただしこのゲーム、この状態では一切攻撃できません。
つまりはなんちゃてFPS・・・と、いうかFP。
戦闘は敵と接触するとRPGのように戦います。

・・・なんで?

いや、聞かれてもそういうゲームとして作られたとしか・・・。

ともかくこのゲーム。
敵が屯する中を走り抜け、襲い掛かり、倒してアイテムを奪います。
確かに”ダイ・ハード”かも・・・。
ちなみに敵の背後から接触すれば不意討ちで先に負傷させ、有利に戦うことができます。
逆にこっちが視界外から接触されると一方的に攻撃を受けます。

さあ、ついにこのゲームの戦闘システムを説明する時がやってまいりました。
と、言ってもそんなにひどくはないのですがね・・・。
このゲームの戦闘は三回の攻撃が1ターンとなっており、1ターンごとに武器の交換か回復アイテムの使用ができます。
敵はリアルタイムに上段、中段、下段のいずれかに攻撃して来るので、相手の攻撃が当る前に、有利な攻撃を出せれば相手にダメージを、同じ攻撃なら防ぎます。
不利な攻撃か時間切れでこちらはダメージを食らいます。
下段は中段に、中段は上段に、上段は下段に有利となってます。
また、相手と同じ攻撃を出す時にL1を押しながら行うことで”弾き返し”ができ、相手の体制が崩れて次の攻撃の威力が何故か上がります、連続ではじき返しをすると、その分威力が累積してきます。
最後にL1+R1で体力を消費して、必ず相手にダメージを与える必殺技を出します。
敵の必殺技を返せるのはこの必殺技だけです。
なお、一部の刀を除いて一戦闘ごとに磨り減り、使用回数がゼロになると刀は折れて二度と使えません。
日本刀の耐久力の無さを表現していて好感が持てます。
アイテム”砥石”を一回使うごとに3回回復させる事ができますが”切れなくなる事と折れる事はまったく違う”と思うんですが・・・。
う〜ん・・・。

まあ、敵の動きのアニメーションを見切って有利な攻撃をだしてゆくという、この戦闘システムは意外と面白く、もう少し練り込めばなかなか楽しめるゲームになったのではと思ってしまう。
これがメーカーが作った完成品だと言う事を考えると致命的ですが。
(フォローになってない)

さて、家宝の鎧に隠れた梓乃介を放って置いて、そんな風に城の中をうろついている内に”はるちゃん”の声で喋る女盗人”弁天小僧”と遭遇。
自称”天下の大盗賊”と言う事をあっさりと否定された彼女は以後”天下の中盗賊”と訳の分からない名乗りをあげます。

「チュウと言っても、口付けの事じゃねぇからな!」

はあ、そうですか・・・。
そんな弁天の助けで隠し通路を見つけて、4階へ。

4階では積んである米俵の上をひたすら跳んで渡るという、リアティーのない展開に唖然。
ゴエモンとかみたいなアクションゲームだとツッコム事さえ思いつきませんが”二年もの歳月をかけて構築されたリアリティある設定”と豪語するゲームで若武者が丸い米俵がつまれている不安定な上をひょいひょいと飛び越えて移動するのはどうかと・・・。
牛若丸?義経の八艘跳び?
まあ、良いとして置きますか・・・。(ナゲヤリ)

「米と火薬がいっぱいだ。二つあわせてカヤク御飯」とか、くだらない事言ってる”火薬使いの斜紋次(しゃもじ)”と裏切り者の”鹿野鋭心”の頭の上を飛び越えて移動します。
全然、バレない身軽さが不自然で不思議です。
特に鹿野なんてツワモノ揃いの榊軍の中でNo.2とも言われてるから、気配で気がつかないのが不思議なキャラなんですがねぇ・・・。

ちなみにここでは説明書にこそっと書かれてる”ダッシュ”にジャンプを組合せて移動しないと大ダメージを受けるばかりか、この階をクリアできません。
言いたくはありませんが、2メ−トルくらいの高さから飛び降りて足から着地したのに、刀で斬り付けられたよりダメージを受けるのには呆れます。
加えて、ジャンプして同じ高さに着地した時にも何故かダメージを受ける事や階段を急いで駆け下りると大ダメージを受ける事があります。
ダメージを受けすぎたら、回復せずに進むのも手です。
このゲームではトラップ等のダメージでは死ぬ事がないので、敵に見つからない限りは体力がゼロでも死にません。
そういえば壁越しに敵に接触して不意打ちを食らった挙句、壁の中にめり込んで姿の見えない敵から、攻撃されて途方にくれる事があります。

・・・やっぱクソゲーかも・・・。

斜紋次と鹿野に見つかったら絶対勝てない戦闘でゲームオーバーですが、この階には”正宗”と体力がほぼフル回復するかダメージを受ける博打アイテム”ガマの油”があります。
ガマの油は倉庫の出口のところに、正宗はその反対側にいる雑魚が持っています。
移動の仕方では彼が良いものを拾ったと刀を愛でるイベントを見れます。
不自然に荷物の上にのっている米俵を突き落とすと下にいるこの雑魚を瀕死にできます。
倉庫を抜けてから、隠されたスイッチを押し、連続ダッシュジャンプで隠し階段まで行って降りればこの階は終わりです。

ここまで一階当り約15分。
この調子だと2時間くらいで終わるのではと不安になります。
ボリュームのありすぎるゲームも嫌ですが、なさ過ぎるのはもっと問題です。
まあ、あと99人の敵がいるはずですがね。

3階は隠しアイテムで薬が取れたり、”備前長船”が置いてあったり、火薬で一網打尽にできるイベント等がありますが、あっさりと床の穴からクリアできます。
やっぱり、15分くらいで終わりです。

2階はけっこう、面倒くさいです。
ここは屋根裏と二階を行ったり来たりしながら、少しづつ進んで行くのですが、鬼眼城の屋根裏は鳴き天井という一種の”鴬張り”になっているのでそれにひっからないように気を見て進まなければなりません。
言うのを忘れましたが、△ボタンを押すと”気を見る”という行動ができます。
これは敵の強さを端的に知ることができたり、罠や隠しアイテムの存在を察知できるという便利なものですが体力を消耗します。
けっこう洒落にならない量です。
ここでは、これをしながら進まないと、いくらでも敵が出てきます。
多分、108人以上・・・。
面倒くさいので試しませんが。
移動しているうちに、初姫に再会できます。
牢が破れないので一先ずお待ちくださいという隼人。
「きっと助け出す」という約束を初姫と交わします。
この愛らしい童女との約束が、ゲームのストーリの中核となります。

他にも2階には、話の伏線が張り巡らされています。

”榊家は家康から常に刺客をおくり込まれている”

”天守閣の植物が異常に成長して入れない”

”賊の目的は天守閣にある榊家の家宝の破壊”

そして、賊の幹部の一人は今は徳川の家臣となった、隼人の恩人”長谷左門”でした。
彼は傭兵団の頭目”山賀幻馬”とその部下を雇い、家康の命で榊家を倒しに来た事を隼人に告げ、徳川への仕官を勧めます。 しかし、自分の信念を曲げる事のできない隼人はそれを断り、交渉は決裂。
賊の幹部全員に取り囲まれるという絶体絶命の危機に、都合良く偶然に壁を爆破して現れる弁天。
隼人はその穴から逃走します。

ここからは一定時間毎に追っ手が現れ、戦闘になります。
多分、頑張れば108人以上・・・ごめんなさい。
なお、ここから1階の終わりまで弁天が仲間になります。
弁天の援護攻撃が発動すると、相手を最初1ターンだけ無力化します。

殆どの扉が開かない上、アイテムもなかったと思うのでとっととクリアしましょう。
一階に降りると、何故かもう戻ってきた榊軍の先遣隊が城を取り囲んで攻撃を開始してきます。

まだ、物語が始まって1時間経ってないのですが・・・。

さすが軍神は行動が早いと呆れつつも、とりあえずは流れ弾を防ぐ為に鎧戸を降ろして、這い上がってくる賊の忍者部隊に石落としで攻撃します。
落とせる物は”石””撒き菱””わらじ””水””葉っぱ”の5種類から2つを拾ってきて、設置します。
間違えると即ゲームオーバーです。
答えは・・・分りますよね。

とりあえず撃退すると、イベントが起こって、落とし穴から地下に落とされます。



第二部   地下牢獄


地下はとにかく、化け物の攻撃が激しいので迅速に動く事が肝要です。
序盤はこのゲームの最難所だと思うので、キッチリ攻略しときます。

ランダムだけでなく固定のエンカウントも多いので注意が必要です。
なるべく、ダメージを受けないようにするのは当然ですが、死にそうになったらケチらず回復しましょう。
官九朗は榊軍の末席の武士で先遣部隊として乗り込んだもののこの地下牢に落とされてしまったと言う事です。
この地下限定ですが2番目の仲間です。
助太刀は発動すると攻撃を食らった時、ダメージをなしにしてくれます。

・スタートしたら左門がわざと落としてくれた”鬼きりの刀”を
 とって装備する。
 これを装備しないと化け物相手は大苦戦。

・スタートしてすぐ北西にセーブポイント。

・北東にはカギ

・北には扉がある。

・扉を開けてそのまま、まっすぐ。

・大蛇を倒して官九郎救出。

・大蛇は上段攻撃しかしてこないので楽勝。

・そのまま、東に向けてしばらく進むと小屋。

・イベント

隼人の生まれの素性が老人によって語られ、復讐に生きる高貴な女性”志乃”が仲間になる。
イベントの後、ずっと、道に沿って進んでいると、途中分かれ道(十字路)の左手にセ−ブポイントがある。
このゲームはムービーをスキップする事が一切できないので、イベントをもう一回見直すのはかなり面倒くさいのでセーブしておこう。

老人(声 ファンキー末吉)によって語られるのは隼人は普通の人間ではなく、自然と共に生きる流浪の一族”夢の民”の出身であるとの事。
夢の民は自由に生きるものだから、何かに仕えるなどオカシイ、ここで暮らせという老人。
しかしそれを「約束がある」と断る隼人。
あくまで小さき姫との約束を全てを掛けて守ろうとする隼人は漢の中の漢ですが・・・見方によっては単に”ロリコン”と思えて仕方ないのは私の魂が汚れているからでしょうか?

イベント終了後からは気を見ると正しい道が見えます。
夢の民の自然の流れを感じる力らしいです。
ここからは志乃がたまに回復してくれるので、格段に楽になると思います。
上記のとおり、途中の十字路でセーブをお忘れなく。

途中、イカダを発見するイベントがあって、その後出口に”大蝦蟇”が居座っているので”大蛇”と”大ナメクジ”をけしかけて三すくみ・・・立川文庫かい!

隼人はタイミングよく大蛇の檻を開ける役目で、走ってくる官九朗の位置に気を付けてボタンを押す。
このミニゲームに失敗すると官九朗が大ナメクジに食われてゲームオーバーなので慎重に。
まあ、セーブしておけばさして面倒臭くないかもしれないけど。
ここをクリアすると、急に水が流し込まれて、機転を効かした官九朗が持ってきたイカダで脱出する。

ちょっとまて、官九朗どういう腕力だ。

そこへ、先程任務に失敗した賊の忍軍がリターンマッチ。
武器を変えないと大苦戦です。
(鬼きりの刀は生身の相手には殆ど効かない)

こうして、無事地下牢から脱した彼らは、榊軍の陣に案内にされ、榊弾正に目通りを許されます。


第三部  榊陣

 隼人の的確な報告に感服し、召抱える約束をする榊弾正。
ダイハードで警官と無線で連絡がついたシーンを髣髴させます。
弾正は隼人に忠誠を示す証として水倉の鍵を渡すように言います。
弾正が言うには、水を流し込んだのは榊軍の作戦で、水倉から流し込んだ堀の水で城の天主を内側から水没させて賊を溺れさせる作戦だったのだ。
しかし、隼人が水没を恐れ水倉に鍵をかけたため、それが達成できないでいた。

なるほど・・・ん?
チョット待てよ・・・。

考える事・・・3秒・・・。

確かにそんなに大きな天主じゃないから、そこまで大量に水を流し込まなくても水没させる事はできるとしても・・・これを達成する為には城に異様な機密性を求められます。
言うまでもなく城には忍者軍団に使った石落としもあれば鉄砲で攻撃する為の銃眼もあります。
あまつさえ、窓は木の板を下ろしているだけです。

つまりは・・・
周り全部が水没でもしない限り、一階たりとも水没は不可能です!!

仮に、これが成り立つ為に鬼眼城内が
窒息するような気密性を持っていたとしても

水を流し込んでもなお、堀が天守閣くらいまでの高さに水を湛えてなければなりません。

あるいは

堀に水を押し込んで送り込むピストンとかがあるとか、あるいは鬼眼城天主内が真空に近い状態でもない限り・・・。

シナリオの人は
水圧と気圧というものを知らないようです。

・・・この人、本当にミステリーもので人気のシナリオライターさんでしょうか?

アイディアは良いですけど

”二年もの歳月をかけて構築されたリアリティある設定”

3秒で不可能と結論させないで下さい。

一体、何に2年も掛けたんでしょうか?

ちなみにこのゲームのシナリオは”東京工業専門学校 ゲームクリエイター学科”のシナリオ作成の教材になっています。
(これが一番のオチか?)

さて、当然の事ながらロリコン隼人は「姫との約束がございます」と、これを拒みます。
しかし、弾正は城にいた姫は影武者だと本物の初姫を出してきます。
これで問題なかろうという弾正にあくまで食い下がる隼人。
この子じゃ嫌らしいです。
(違う!)

「貴様、この国の民の命とたった一人の娘の命のどちらが大切だ!」と難問を突きつけられる隼人。
一人の命を取るか、多くの命を取るか。
常にヒーローに課せられる課題です。
まあ、大抵ヒーローの出す答えは「一人を救えぬ者に皆は救えない」となるのがお約束ですが、隼人は姫の影武者の彼女だけを救うと、さほど迷わずに選びます。
子供の健気さを語りながら「約束はやぶれません」と実に漢らしいのですが、どこかロリコンなのではないかという疑惑と、単なる分からず屋の知恵不足という懸念が・・・。
それに対して

「ならば貴様は今から敵だ!」

と、これまた短絡な弾正。
なんというか、わざとらしい位に水と油です。
もっとも、その心意気に打たれて隼人の事を信じて任せてくれる・・・などといったありがちな御都合主義でないのは高く評価いたしますが、なんと言うか長年仕官をあこがれた相手と、何としても部下にしようとしている相手との会話には見えません。
この決裂振りについ、”エジソンとテスラ”いや”ゴッホとゴーギャン”の関係を思い出してしまいました。

榊軍の兵士と忍軍を敵に回し、孤軍奮闘する隼人に脱出のさい命を助けた賊の忍軍の下忍”ポン(正体は化け狸)”が仲間になります。
ポンは煙玉を相手に投げつけ、相手の攻撃の命中をノーダメージにしてくれます。
たまに間違って隼人に当てて、隼人の攻撃を無効化してくれるのが玉に瑕ですが、ダメージを受ける事がかなり減るので助かります。
榊軍の忍軍や侍を切り倒し、鬼眼城の地下通路から城を目指します。
正直、敵はさほど強くない上ほぼ一本道なので、クリアは楽でしょう。

城の中庭で仲間と再会し、ここからは弁天、志乃、ポンと共に進む事になります。
庭と建物、屋根の上を激しく出入りし、進んで行くが、敵の数はさほど多くなく、固定の敵(移動はする)ばかりなので楽勝。
回復アイテムも多数隠されている上、敵を倒すと刀を落とす事が多い。
しかも、中庭三への扉の開錠に成功したあとは中庭三内にある湯殿(温泉)で体力を何度でも最大まで回復できるようになります。
扉の開錠をした時に敵の幹部の紅一点”短筒お紅(たんづつおこう)”が部下からアイテムを脅し取ってる場面を覗き見できます。
ポンの解説によると中国渡りの中国人だそうです。

「コノタンヅツガーチヲホシガッテルノサー」
 (訳 この短筒が血を欲しがってるのさ)

なるほど、それで日本語が思いっきり下手で妙に可愛い喋りなのか・・・姉御言葉なのに凄みゼロです。
流石は中国渡り・・・。
(苦笑)

ん・・・チョット待ってくださいよ?

中国というのは1912年の辛亥革命以後・・・”中華民国”及び”中華人民共和国”の略称としての呼名です。
日本だって戦後までは”秦王朝”以来の俗称”シナ(支那)”を使うのが一般的でしたし、あまつさえ
1602年に”中国”という日本語は絶対に存在しません!!

二年もの歳月をかけて構築されたリアリティある設定?・・・いや、もういいです。

言うまでもなくお紅役は中国人アイドルのa-minちゃんです。
温泉のある中庭三の敵を皆殺しにして、へノ渡やぐらの隠し部屋にある鍵をとって、攻城やぐら”仰天橋”を動かして中庭四へ。

やぐらに入って、しばらく進むといきなり部屋の中を彼女がウロツイテいます。
志乃は「隙を見て短筒をはじかねば、勝機はない」というアドバイスをくれたのですが良くわからないのでそのまま襲い掛かったら・・・あっさり射殺されてしまいました。
「だから、あれ程、奪わねば勝てぬといったのに・・・」という志乃の言葉を背にゲームオーバー。

どうやら、お紅が背を向けている所にダッシュで襲い掛からないといけないようです。
そうすれば、お紅から短筒を奪い取り、お紅は短刀を抜いて戦闘に。
こちらも温存しておいた正宗で応戦。
3回ぐらい斬ったら、あっさり倒せました。
 弱っ!!
まあ、かつてあった公式HPでは志乃、弁天に続く第3のヒロインとして書かれてただけに、ここで改心して仲間でもなるのか?と思ってると・・・

・・・そのまま、あっさり死亡!!

え〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?

お逝きになりました。

なんだか、スゲェ後味悪いです。
いくら賊の幹部だといって、
女を不意打ちで武器を奪い取った挙句、惨殺するなんて・・・しかも弱いし・・・。
隼人、もはや容赦ないのか?
呆れてしまいますが、仕方ありません。
彼はロリコンですから。

その割には中庭四に入った際のイベントで、志乃に迫って互いに憎からず想っている事が判明しちゃったりします。
しかし、志乃には「決して結ばれぬ理由がある」と拒まれちゃいますが。

次に隼人たちに立ち塞がるのは榊家の裏切り者”鹿野鋭心”。
彼の特技は”抜けば玉散る氷の刃 必殺真空剣”らしいです。
思いっきりパクリだろそのフレーズ!!
まあ、講談での名刀の決り文句なんですけどね・・・。
う〜ん、でも、

刀を誉める言葉で技を誉める言葉じゃないんだけど・・・。

いつもの事なので、それはさておき鹿野が守ってるやぐらの大砲を奪い取り、もう一個の鉄砲やぐらを破壊しようという作戦なのですが鹿野の真空剣を破らねば勝機はありません。
そこで重くて運べないと弁天がヒステリーを起こして、空井戸の底に投げ込んだ”決して刀では斬る事のできないという榊家家宝の鎧”で防ぐ事にします。
太鼓やぐら、隅やぐらの2階、短筒お紅から入手した三つの像を使って、空井戸への扉を開きますが肝心の鎧は重くて運ぶ事ができません。
ポンに名案があるというのでここは任せる事になります。
ちなみにこのとき温泉に入ると、普段はポンが邪魔で見えない志乃の身体がよく見えます。


さて、やぐらの扉を開くと
目の前にいきなり鹿野がいます。

「そんな所で何してたんだ、お前!」


と突っ込まずにはいられません。
いや、このシーンは殆どギャグです。
気を取り直し、なぜ裏切ったのかと問うと「自分は戦いなしでは生きれない人間で、榊弾正と戦うために榊軍に入った。それなのにこの城に居るのは順列をつけられて忠実に働く腑抜けばかり・・・」と不満を激白。
まあ、そういう人らしいです。
鹿野が襲い掛かろうとしてくるのにポンは一向に鎧を持ってきません。
その時、空から「兄貴〜〜!」と隼人を呼ぶ声が・・・

ポンが鎧を大凧からぶら下げて運んできました。

四人掛りで運べなかった鎧をどうやって大凧に・・・。
ちなみに10キロの重さを浮かすには約一畳半の面積が必要だと言われています。
仮にポンの体重をホンドダヌキの平均的な体重の5キロと鎧の重さを少し重めの55キロとして、計60キロとかなり甘く仮定しても単純計算で約9畳は必要な訳です。
普通に考えれば、4人がかりで運べないところから100キロくらいはありそうですけどね。

それ以前に、そんな重いものを凧に固定できる訳が・・・。

二年もの歳月をかけて構築・・・まあ、忍法という事にしておきましょう。
トホホ・・・。

「忍法……だな」
 
「結局、お前って、いつもそう……」
 
「待って!! 使うつもりはなかったんだっ!! でもつい…!」

(ほりのぶゆき ”あおむらさき特急”より)

さておき、ここでお約束のピンチ。
鎧が隼人から遠い所に落ちてしまったので、隼人は鎧を取りに行かなくてはなりません。
鎧まで鹿野と追いかけっこです。
実際は一定時間内に鎧までたどり着けないとゲームオーバーなんですが、ちゃんとイベントの一枚絵を見てないと、鎧の場所はわかりません。
ここらへんは何気に良くできてます。
鎧にたどり着いた隼人は一瞬で装着!
まるで変身ヒーローです。
鎧って、着るのに慣れてて、手伝いがいても10分は掛かります。
慣れてなくて、手伝いがいないと1時間は余裕で掛かります。
しかも、4人がかりで動かせない・・・。
本当に二年もの歳月をかけて・・・ふう・・・。
オカシイ事は気にせずに話を進めます。
こうして、鹿野とは対等に戦えます。

鹿野を倒し、やぐらの大砲を奪ったあとの射角は”高”です。
「案外、遠い」と言うセリフがヒントと思われます。



第四部  鬼眼城


こうして再度、天主への進入を成功した一行ですが、初姫の替え玉(本名 夏目 鈴)の牢はどうしても破れません。
仕方なく、上へと進み4階で火薬使いの斜紋次から火薬を奪って、やっぱり斬り合いで倒します。
なんというか、このゲームの戦闘は 斬りあいしかできない ので武器が特殊な相手でも、無理矢理そうなっちゃいます。
トホホ・・・。

5階でポンの元上司の忍軍頭領を倒し、曲がりなりにも主人だったと、弔うと言うポンと別れます。
そして、ついに天守閣に侵入した山賀と左門に隼人は追いつきます。
ここでお約束”天下無敵の力が得られるという鬼眼城の宝”を我が物とせんと、山賀幻馬が離反。
左門を斬り殺します。
隼人に詫び、息絶える左門。
戦で死んだ母親の屍の腹を破って生まれて来た自分は戦国の世が何時までも続く事を望むと言う幻馬。
うん、ここは気持ちいくらいにお約束。

幻馬「お前は去勢された世界の人間だ!」

隼人「貴様のような血とにまみれた生き方など・・・」


去勢って・・・この時代にあったっけ?
確か享保年間だから、吉宗の時代に伝来して、始まったはず。
一般的に広まったのは明治以降です。
それはまぁ良いとして・・・
血にまみれた生き方はまだしも・・・
泥にまみれちゃダメですか?

隼人、農業を否定してます。
きっと、隼人はシティーボーイ(死語)です。

さて、幻馬はかなりモーションが特殊なので見切りにくいですが、さほど強くはないので倒せるでしょう。
面倒なら、必殺技5、6連発でもいいです。
回復アイテムに余裕があると思ったら・・・ですが。

幻馬を倒すと、牢の鍵を握ったまま、城から墜落してしまいます。
時同じくして、隼人が信じて鍵を渡した官九朗が主命には逆らえぬと、愛娘が死ぬ事を覚悟の上で水倉を開放。
まあ、言うまでもありませんが、官九朗の娘とは鈴のことです。

こうして、数々の物理法則を無視して、下は大水となってしまった鬼眼城天主。
もはや、鈴を救う方法はないのかと思われたその時、志乃が一つの案を出します・・・。
鬼眼城の宝である”黄金の玉”を階段に沿って転がし、扉で方向を制御し、牢にぶつけて破ると言うのです。
そういえば、わざとらしいまでに6〜2階までの階段は一直線です。
やっぱり、伏線だったか・・・。
そんな事をしなくても1階の壁に少しでも大きな傷をつければ、そこから水の圧力で割けるでしょうに。

このくらいの御都合主義は大目に見て、ここでは扉を傾けるミニゲームになります。
ちなみにこれには引っ掛けがあり、牢屋に直撃させると”鈴が轢かれて死ぬ”というバッドエンドが用意されています。

正解は最初の扉と2番目の扉を半開。
3枚目の扉はそもそも関係ないタダのフェイクです。

鈴を助け出した後は何故か4階から5階に進む階段の前。
これを急いで登って、天守閣までたどり着かないと、水が入ってきて即死です。
鬼眼城の密閉性の高さは驚くばかりです。
天守閣にたどり着くと水が引いて、舞台は再び2階へ。

うわっ、意味がねえ!!

しかし、急な展開で、しかも即死アリなのでやってる最中は疑問を覚えません。
”週間ジャンプ”と同じですね。

さて、弁天が玉を愛でていると、金箔が剥れて中から出てきた物は・・・

「それは鬼の頭蓋骨だ・・・」

突然、現れて解説を始める弾正。
それが終わると突然、

「五月雨、ワシとその方いずれかが死なねばならん」

えっ?

「お前は生かしておけば我が国の災いとなる。お前は人に影響を与えて、国を滅ぼしかねん」

いや、単に国払いするか、部下総動員で排除すればよいのでは?
何ゆえ、城主自ら刃を交えないと?

「榊の殿、お相手いたす!」

それを拒むことなく受けてしまう隼人。

なんというか今度は
物分り良すぎてダメです。こいつら。


そして、あっさりと弾正を惨殺する隼人。
実際、必殺技5、6発で倒せます。
この主人公、手加減とか、やっぱり知りません。
「敵は殺せ!」だなんて”野望の王国”みたいです。

そこにヘタレ梓乃介登場。
「名君を失って、この国は貧困に苦しむだろう。飢えるもの、娘を売る者も出てくるだろう。この国の人間がこれから苦しむのは五月雨隼人、皆お前のせいだ!」
梓乃介、いきなり正論です。
タダのバカかと思ったら、ここでいきなりそういう役回りです。
そういう事しか言えない道化の役回りをさせようと思ったのでしょうか、ここはどう見ても隼人が悪い。
悪すぎます!!
斬りかかって来る相手は後先も考えずに必ず斬り殺す隼人。
紛れもない”コマッタちゃん”です。

そんななか、志乃は積年の恨みを晴らせたと礼をいい、
いきなり昇天。

志乃が言うには、鬼は決して邪悪な者ではなく、榊家によって悪戯に滅ぼされ、汚名を着せられたのだと言う。
そして、自分はその鬼たちの無念が集まり、実体化した者だという事。
鬼眼城の怪異も全て彼女の仕業だったのです。

志乃と隼人、涙の別れ。

それに水を挿すように現れた幻馬。
幻馬は鬼の頭蓋骨から、鬼族の長の力を吸収し、邪悪な鬼へと変化。
何故か突然、脈絡なく鬼眼城は炎上を始め、隼人は鈴を連れたまま天守閣の屋根の上へ。
凧にのって助けに来たポンと官九朗に鈴を渡し、単身鬼と化した幻馬と戦います。
鬼は必殺技でも15発必要な耐久力を持っていますが、攻撃パターンは単調です。
必殺技をタマに出してくる事以外はさしたる脅威はないので、落ち着いて戦えば勝てます。
富山の薬が二つ以上あれば、必殺技連発でも問題ないでしょう。


鬼を葬った隼人は無理矢理ついて来る弁天とポンと共に旅に出ます。
まあ、国を壊滅の危機に追いやった張本人ですから、この国には居れませんやね。

官九朗の「この国の事はこの国の人間がなんとかします」と言う言葉と愛しの鈴のあどけない笑顔だけが救いです。
こうして、空に志乃の姿を思い浮かべながら、隼人は行く当てのない旅に出るのでした。


       終



結論。

書いてある煽り文句の殆どがウソ八百。
まあ、あれだけ書いてあると言う事は自信のない証拠でしょうけどね。

リアリティも300ものドラマも迫力も、美麗なアニメも・・・ありませんでしたねぇ。

う〜ん・・・かなり腰砕けなゲームでした。
悪い意味でツッコミ所が満載なシナリオ&ディティール。
ゲームとして、今一歩ミニゲームの域を出てない戦闘システム。
言いたくありませんが、ムービーとポリゴンのチャチさには呆れます。
これならば、ポリゴンは移動アクションの際の記号と割り切って、むしろ全て止め絵にした方がいいかと。
止め絵は、かなりいい感じなんです。
特に鈴はあどけなくて可愛いです。

ともかく、このゲームは開発途中で資金が尽きたか、投げやりにせざろう得ない事情が出てきたのだと思われます。
ムービーのスキップ機能すらないくらい。
このままトコトン戦国ダイハードにして、ハチャメチャにハジけたシナリオにすれば面白かったかも・・・。
リアリティとか言ってるから可笑しいんです。
奇妙奇天烈なカラクリや忍法、妖剣が乱れ飛ぶ伝奇ストーリにすべきでしょう。
大体、物の怪や怨霊、鬼に化け狸(ポン)までが出てくるのに、どうでもいい部分のリアリティにばかり拘るのはオカシイと思います。
多分、”鬼武者”や”天誅”との差別化を図りたかったのでしょうが、これじゃあ単にダメになっています。
もっとも、戦闘も剣での単調な斬り合いだけ・・・ですし。
コンセプトや着眼点は実に面白いので、実に勿体無い。
隙あらばパクらせて頂こうと思います!

肝心のシナリオも現代の無個性な社会、型にはまった生き方を批判しつつ、同時に自由と責任に付いて問おうとしているのは良くわかります。
志の高さは素晴らしいですが、かなり暴走気味で、支離滅裂となってます。
そのくせ、辻褄あわせの為にかなりいいかげんな時代考証や設定してますし。
これをシナリオのテキストに用いる事にはかなり疑問を憶えます。


ですが・・・たしかに、あらゆる点でダメなところが目立つけど、終盤のジェットコースターぶりは、出来のいいアクション映画を彷彿して実に小気味良いです。
ここは、シナリオライターの腕が生きている部分だと思います。
そういう考え方をしてみると”中身はないしディテールは明らかにオカシイけど、小気味良く楽しめるアメリカ映画”のような作品と言えるかもしれない。
アクション映画を2、3本借りるつもりで買ってみると良いゲームなのかもしれませんね。

あと、音楽はけっこういいです。
三味線の独演から、正調時代劇風、必殺シリーズ風、雅楽風、ポップサウンドと、なかなか聞き応えあります。
これは、煽り文句の通りでしたかね。
やっぱり、どうやっても見えませんが!!

 
●ソフトデーター

鬼眼城

パブリッシャー   講談社
デベロッパー フェザードソフト
必要プレイ時間 約3時間
定価      5800円
中古相場    1500円
購入金額     500円
個人評価額    800円
採取地    静岡県沼津市
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