○終了番組、新番組寸評
                     2003秋〜2004春

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終了番組

機動戦士ガンダムSEED

ガンダム新作はなんとTBS系列局。
最も∀がフジテレビだった事を考えると、さほど不思議じゃないか。

しかし、個性豊かなキャラクターが特に人気だったが、それ以外には見るべき点はないと思う。
そのキャラクターも精神分裂病みたいなのが多いし。
(フレイに関してのみ、それが良かったんだけど・・・)

初代ガンダムをむりやりトレースしたストーリーは、ほぼ全部が空回り。
個性的なメカは全てデザイナーが考案した設計概念を無視し、主役級だけが不条理な強さ。
フェイズシフト、ニュークリアージャマー、ニュークリアージャマーキャンセラーといった御都合主義兵器には納得できる仮想科学原理すら存在しない。
ミノフスキー粒子の都合のよさなんて、はるかに霞んで見える。
そして、超人的能力を持ちながら、何処までもただ情けなく流されるだけの主人公。

なんだか、某雑誌によるとキラとラクスが昨年度のアニメのベストカップルらしいが・・・めっちゃ流されただけの”成り行きカップル”じゃないか。
今時の若者のイージーな思考が伝わってくるようだ。

過激な性描写なども人気の要因だったと言うが、いくら時流をとらえてもいかんだろう。
深夜アニメにしろ!全く!

ピンポイントで面白い話があるだけに余計に腹が立つ。
シナリオライターと監督と演出とデザイナーの意思の統一が図られてない為、誰が音頭を取ったかで話の方向性がまるで違う。
作品に関するインタービューを読み聞きしても、同じ作品のスタッフとは思えない矛盾振り。
監督に至っては、言ってる事自体が矛盾している。
資源が既に枯渇した国が正面切って戦争を起こせるというのは無理がありすぎでしょ。
しかも、あんなに派手な!
資源を止められるともたない国が、資源を搾取している相手に戦争を売れるかっての! 加えて相手は宇宙だろ!
宇宙に物資を上げるのにどれだけの資源が必要な事か。
いくらリニアカタパルトがあるにしても無理がある。
一年戦争が成り立ったのは、搾取される側の反乱だったから訳で・・・。

最後に、なんと言っても全てを変態仮面のせいにしてしまうはどうかと・・・。
たった、一人の人間の協力者すらいない凶行で全人類が滅ぼうとする。
そして、あそこまで自制心をなくした人の群れがあまりに簡単に止まってしまうとは、ひとかけらも納得できない。
人の愚かさをあそこまで描きながら、そりゃないでしょう。

あの作品の中で何処までも自分の主事主張を貫徹させたのはイカれたグリーンピースもどきの”アズラエル”だけだったというのが、余りにしょうがない。

それにしても、現場の製作状況をサンライズの関係者から話を聞いて、本当に脱力しまくった。
アニメの素晴らしい分業振りに子供の頃感動した私には余りに酷い作品に顎が外れる思いだった。

放映の既に決定した続編に、少しだけ期待するのは無謀だろうか?

出撃! マシンロボレスキュー

子供向けヒーローモノとして実に優良な作品だった。
近年、子供向けじゃないヒーローものが多い中で、子供達による”レスキューの中で育まれる、命を守る事の大切さと友情”というのは実に良かった。

ただ、惜しむらくは大人があまり子供を助けるという場面がない事と、子供には明らかにできない無理な事をしている場面が多い事か。
子供が真似して無謀な事をするのではとちょっと心配になった。
大人が指令を下すだけでなく、もう少し子供と大人が現場で協力して災害救助に立ち向かう展開となれば、私は絶賛しただろう。

とはいえ、久しぶりに子供に安心して見せられるヒーローものだった。
そしてまた、玩具も実に面白い。
ブロックの要素を強く持つ、創作的楽しさのあるもので、番組終了後も新作が発売されている。
ブロックが好きな私は年甲斐もなく欲しくなってしまった。

住めば都のコスモス荘

原作はギャグ小説というのが珍しい。
会社ぐるみの大暴走で、なぜか”シスタープリンセス”のパチモンを堂々とやったりとか、かなリバカバカしかった。
強烈なギャグと、しんみりしたレトロ感覚が楽しいアニメでした。

神魂合体 ゴーダンナー

川崎ヒロユキ+木村貴弘の黄金タッグ?
ひたすらチチ揺れが鬱陶しいが、最近もっと酷いアニメが多いのであまり気にならない。
メカのデザインは正直あんまりカッコ良いと思えないが、動きはカッコいい。
川崎脚本のハイテンションさで1話は抜群に面白かったが、以後は徐々に失速。
中盤コメディ展開で盛り返し、後半またまた急展開でハイテンション・・・

そして、未完で終了!

おいおいおいおい・・・。
最近そういうの多すぎだろ!

瓶詰妖精

なんでもビンに女の子を閉じ込めるのは”監禁なのでヤバイ”という配慮から、瓶に入ってやって来たとだけになってしまったらしい。
人間になるための修行にやってきた妖精”くるる””さらら””ほろろ””ちりり”の4人は”せんせいさん”の家に居候するのでした。
主題歌もかなり如何わしい。
おニャンコクラブ並に!(古!)

こう書くと、ベタベタのオタ向けラブコメのようだが、4人の妖精たちはひたすら人間の真似をして寸劇に明け暮れてばかりで実に微笑ましい。
特に昼下がりの奥様向けドラマの真似をした時にはかなり笑い転げた。

アベンジャー

タイトルを聞いて ”おしゃれ○秘探偵”のアニメ版かと思ったが、全く違った。
(そんな古いドラマ。誰が知るか!)

雰囲気と音楽は良いが、後は完全なスタッフの自己満足作品と個人的に判断した。
何がやりたかったのさっぱり伝わってこず、実につまらなかった。

エアマスター

面白かった! 実に面白かった。
元々ギャグマンガ家だった人による格闘マンガだけにギャグ満載。
格闘とギャグがキッチリとかみ合った原作を古強者のアニメスタッフがかなり悪乗りしつつアニメ化。

一部の消化試合エピソード意外は傑作ぞろい。
巨漢ホモ”長門”(声・郷里大輔)のキスシーンで地球に流星がぶつかり爆発するなんて・・・!
その脚本が”横手美智子”というのが凄過ぎる!

横手女史、某ホモロッカーアニメのシナリオも書いてたけど、ギャグでこういうスゴイのを書かれると唖然。
新人ロックバンドを起用したOP&EDもいい感じ。

人魚の森

高橋留美子の名作シリーズをアニメ化。
原作が未完と言う事もあり、旅は続く的エンドは当然の事だろう。
シナリオや展開、演出、音楽、声優のレベルが高く、原作の魅力をよく引き出している。
しかし、作画のレベルは決して高くない。
それは別に良いのだが、シリアスなシーンで時々笑ってしまうほど作画が酷いのだけは勘弁して欲しかった。
それだけが残念。

宇宙のステルビア

前半は学園を舞台にした”トップガン”的パイロット養成の物語。
後半は人類の危機に彼らが立ち向かい、それに恋愛が絡んで来る。

全体的構成は悪くないが、主人公の焦りばかりを描き過ぎて、相手役のコウタ君のキャラがすっかり薄くなってしまって興ざめ。
それと、突然過ぎる御都合主義的展開が数箇所やたらに目立った。

明日のナージャ

ポスト”世界名作劇場”かと思わせておきながら、天真爛漫な少女がその持ち前の明るさで悪気ナシに世界中の男をたぶらかすという展開に大きいお友達絶賛?
中盤からは同じ孤児院で育った妄想癖のある友達”ローズマリー”が自分の身の上を嫉み、自分の名を語って貴族の娘になりきっているという、家政婦が覗き見したくなるような展開。

最後はナージャの危機に世界中から下僕の男共が駆けつけてくるという展開に「これって結局”男一匹ガキ大将”だったのか・・・」と、呟いてしまった。

とりあえず、面白かったには面白かったけど・・・メインの視聴者であるはずの女児達を置いてけぼりにした話作りには怒りを憶えざろう得ない。

ガド・ガード

洒落たグラムロック&ジャズサウンドが非常に良かったアニメ。
サイバーパンクモノながら少年誌的展開の冒険モノなのに深夜にやるという理由があまりに不明。
序盤こそ面白かったが、原案&メインライターが”会川昇”という事で、毎度の如く後半に近付くに連れて支離滅裂になって行くのが痛かった。
やっぱり収拾は付かず、最後は「ビデオシリーズに続く」とヤリ逃げ。

やっぱり”会川昇”だった。

ヒロインの健気な少女”アラシ”が人気だったみたいだが、私には音楽意外に観るべき部分のないアニメだった。
だから、サントラはすごく欲しい。

テクノライズ

賛否両論分かれる”小中千昭”の内面世界的作品。
この人の特長として、やはり根本がホラーの不条理世界である事を忘れてはいけない。
世界観の完全なる論理化がされていない。
ゆえに多くの謎を残して終了してしまう。
しかし、それは一種のリアリティーを狙ったものだと思われる。
我々はこの世界に当たり前に生きながら、数多くの謎を抱えて存在している。
それと同様のものなのだ。
それらは逆に言えば明かされない事が自然な謎なのだ。

はっきりとした答えが欲しい人は、この人の作品は見るべきではないだろう。

今回のテーマは”サイバー化された修羅地獄”とでも言うべきか。
天国や地獄も、時代とともに推移してゆくというのだろう。

D.N.ANGEL

原作は凡作らしいが、音楽と演出が良い感じで絡み、面白く見れた。
いいなぁ、こういう心温まるラブコメモノは。

超ロボット生命体トランスフォーマー  マイクロン伝説

初代トランスフォーマーのリメイク作。

面白いには面白かったが、オリジナルに見られた”アメリカ作品らしい変さ”がなかった。
結局、その部分が”トランスフォーマーファン”にはある意味、見所なのだ。
旧世代のファンには「ワシを倒してデストロンの新リーダになってみよ!」と星一徹のように暑苦しい”メガトロン”。
己が信念に死すサムライのような”スタースクリーム”は何か違う。

声だけ星一徹の”メガトロン”。
姑息で卑怯で情けない”スタースクリーム”。
勇気はあるが頭がついてかない”コンボイ”がひたすらアホな戦いを続ける旧世代のノリが好きなのだ。

魔探偵ロキ ラグナロク

全然探偵じゃねぇ!

ラストエグザイル

最初は”ラピュタ”+”魔女の宅急便”かよ!
と、突っ込みまくったが、その映像美と素晴らしい音楽に魅了された。
シナリオの展開も王道ながらも、小気味良かった。

しかし、多くの謎を残しつつ、たった一人の悪の女王に全ての押し付けるラストは今ひとつかと思う。

仮面ライダー555

最近の尻切れトンボラストの仮面ライダーの中では最も評価できるかもしれない。
いつもどうり最終回は詰め込みすぎで、納得は出来るが急すぎる。
最終回に至るまでに主人公”巧”と”木場”のそれぞれの思想をもっと激しくぶつけ合わせて欲しかった。
結果、木場は何がしたいのか分らずただ乱心しただけのキャラになってしまい、刺し違いでオルフェノクの王を倒しても感慨も何もない。

最後、『力が悪いんじゃない。力に溺れる人間が悪い』と纏め様とするが、それは一体誰だったのであろうか?
力に溺れていたのはレギュラーの中では精々、ラッキークローバーの面子くらいであとはなんともいえない。

この結論に至るなら、木場と言うキャラクターを徹底的に壊すべきだっただろう。
失望し、人間を憎み、力の信望者となったかつての友、木場の狂気の姿。
そして巧に敗れ、自らの誤りに気が付き、贖罪の為に命を投げうつ木場。
そうすれば、その命題を際立たせたのではと思う。
木場と言うキャラクターのアイドル的人気が落ちる事を恐れたとしか思えない。
最後まで、ただ悩むだけのキャラに終わったのが残念だ。

そして、オルフェノクを人間の進化した姿と曖昧に位置付けたところで終わらず、もっと深く設定してほしかった。
この辺だけ無駄に分りやすくしてどうする?
中途半端が一番悪い!
あっ、そうなんだと認めたくない、なおざりな設定だ。

なんにしろ、キャラが立って面白かった(特に海道)だけに勿体無い作品だった。
ベルト争奪戦、誰が中に入っているか分からない仮面ライダーと言うのも傑作。

ただ、本来の視聴者のはずの子供を置いてけぼりにしている事にはやはり不愉快さを憶える。
唯一の救いは、何度も挫折しながらも成長し、やがては人々を守るために自らの命を捨てて戦う主人公の姿。

この点において往年の”仮面ライダースピリット”が受け継がれているところだろう。

爆竜戦隊アバレンジャー

久々に大満足!
子供に安心して見せられる内容でもあり、大人も楽しんで見られる理想的なヒーローモノだった。
最初は数々のネーミングセンスのブッ飛びぶりにクラクラきたが、製作者の人達の”世の中の悪い仕組みを暴れて壊すヒーロー”というコンセプトは色々な社会風刺となってシナリオに練りこまれていた。
『ヒーロー番組は教育番組』と言ってはばからない”宮内洋”氏も満足するであろう内容。
こういうヒーローモノを作る人たちがいる限り日本もまだまだ捨てたものではない。
しかも、商業的に成功していると言う事も特筆すべきだろう。

これからもこういった番組を作って欲しいものだ。





継続
とっとこハム太郎

えらく長寿番組になる気運。
ハムスターの寿命は二年くらいなのに!
(ごめんなさい)





新番組
エリア88

原作は今更語るまでもない”新谷かおる”の名作ミリタリー漫画。
原作で登場するサブキャラクターの戦場カメラマン”六月 剛”がベースと思われるオリジナルキャラクター”新庄 真”の視点から見たエリア88という設定でTVアニメ化。

この時点で不安を覚えつつも、斬新かもしれないと幾ばくか期待したが・・・。

内容はあまりにお粗末。
原作が古い事もあり、絵や演出が今時の手法というのは違和感が大きいが、それは我慢するとしても、あまりに納得いかない。
CGが今ひとつとか、声優をウレ線をあつめてミスキャストしまくってるとか不評だが、原作ファンとしてなによりも腹立たしいのは”原作の雰囲気を完全に無視した展開”の数々。

それを端的に示しているのは無駄なキャラの多さ。
非情な戦場は次々と死線を共にした戦友を奪い、そして新たなる兵士が補充される。
ところがこのアニメ版はいきなりオールスターキャスト。
原作が長編だというのは分るが、余りに配慮がない。
その割には無駄にオリジナルキャラを増やしてしまって、話に収集がなくなっている。
その上、オリジナルキャラのあおりを食らって原作の個性的なパイロット達はないがしろにされている。
サブレギュラーどころか、レギュラーキャラまで薄っぺら。
キャラを増やせば話が作れるとでも持っているのだろうか?

それに拍車をかけるのが、今時にアレンジされたセリフがカッコいいだろとばかりに空回り。

”カッコいいというのがカッコ悪い。”

まさに”カッコいいと思い込んでいる”のがあまりに見苦しい。
女性ファン狙いなのが見え見えだ。
エリア88は男の浪漫の漫画だ。
スカしたセリフや設定は不要。
2人の立場の異なる”真”という日本人・・・という20年くらい前の発想をひたすら押し着せ気味で、原作ファンとして実に不愉快だ。

超重神グラヴィオン ツヴァイ

なぜにドイツ語!
大張作品らしい「絵はいいけど、話は・・・」の王道を行ったロボットアニメの第二段。

相変わらずメチャクチャな世界観と御都合主義のラッシュに苦笑が絶えないが、本編とは全く関係ない”番外編の話はすごく面白い”という本末転倒ぶり。
”新年会で酔っ払ってロボットを操縦””温泉で全裸になり滑り落ちる”等、どうでもいい爆笑エピソードが続く。

しかし、本編になり”サンドマン”の正体が”サンジェルマン伯爵”で宇宙人だったり、戦闘メイドがアンドロイドで自爆したりとか戦隊ヒーローのような必殺バズーカー攻撃をもつ防衛隊のロボット戦隊の登場とか・・・。
上手くやれば盛り上がりそうな話を、全部言い訳の様にやっちゃうから、つまんねぇ・・・。

まあ、ライバルとなるようなロボットアニメがないから、大人気らしいけど・・・。

光と水のダフネ

タイトルとは大違いのバイオレンスギャグ水着アニメ。
一応、水没した未来の地球が舞台の”海洋美少女アドベンチャー”と言う触れ込みだが美少女以外は売り文句に偽りアリの気がする。
海洋なんて言っても、ただキャラがキワドイ水着になる事が多いだけだし・・・。
とはいえ、冷徹なまでに冷静なリーダー”レナ”を始め、女”高倉健”こと元賞金首の格闘技の達人”ゆう”、世話好きの下町チャキチャキ娘”静香” そして、銃器マニアで守銭奴だが金の計算さえできないアンポンタンの”グロリア”と零細何でも屋”ネレイス”のメンバーは曲者揃い。
スピード感のあるアクションと切れのいいギャグで非常に楽しませてくれる。
”シベリア超特休(シベリア超特急)”とか”ネレイスほど素敵な商売はない(ショーほど素敵な商売はない)””マイアのいちばん長い日(日本のいちばん長い日)””夜の大捜査戦(夜の大捜査線)”など、サブタイトルが全て映画のタイトルのパロディというのも私好み。

ガングレイブ

同名ゲームのアニメ化。
レッドカンパニー作の原作ゲームに魅力を感じなかった為に全く期待していなかったが、描き出される主人公”ビヨンド・ザ・グレイブ”の過去には圧巻。
まさに”野望の王国”テイストなギャングスターとなるための成り上がりの物語はアニメの素材としては実に新鮮で、しかも面白い。
最近、コメディ以外では不発気味だった黒田洋介が久しぶりに真骨頂を見せてくれたと言う感じだ。

 ・他にもあるけど、このくらいで勘弁。

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